数量政策学者の高橋洋一が8月9日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。マイナンバーカード総点検の方法について解説した。
政府、マイナンバーに関する総点検の中間報告を公表
政府は8月8日、総理官邸で「マイナンバー情報総点検本部」を開催し、相次ぐトラブルを受けた総点検の中間報告をまとめた。カードと一体化した保険証に誤って他人の情報を登録していたケースが新たに1069件確認され、これまでの累計は8441件に増えた。
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登録ミスは1万件に1人 ~ほぼ宝くじ10万円が当たる確率
飯田)総点検の中間報告ということですが、どうご覧になりますか?
高橋)こういうことは数字でやらなければダメなのです。誤登録が約1000件出て、大変だと言っていますが。
飯田)新たに約1000件が確認されたそうです。
高橋)登録ミスは、いままでと合わせて約8000件でしょう?
飯田)そうですね。
高橋)でも、そもそもマイナ保険証は約9000万件出ているから、誤りは大体1万人に1人なのですよ。滅多に当たりません。
飯田)1万人に1人。
高橋)どのくらいの確率かと言うと、宝くじ10万円が当たるぐらいの確率です。
飯田)宝くじ10万円が当たるかどうか。
すべての国民に自分のマイナンバーカードの情報を調べてもらい、間違っていた人には10万円支払えば1億円 ~それぞれの自治体に調べてもらうと費用は9億~10億円くらい掛かる
高橋)政府は総点検と言って、全部の保険者などを自治体に委ねています。健康保険は複雑であり、各市町村などの国民健康保険や、民間の全国健康保険協会(協会けんぽ)などがあって、数が多いのです。
飯田)そうですね。
高橋)それぞれの自治体がそれを調べるのは大変です。自主機関が10万近くあると思います。その10万機関ぐらいを調べるためには、おそらく3人ぐらい必要でしょう。
飯田)調べるために。
高橋)約2時間で調べるとすると、時給は1500円として3000円。全体を計算すると、それだけで9~10億円近く掛かってしまうのです。
飯田)単純な人件費だけでも。
高橋)それだったら、先ほど「10万円の宝くじ(が当たる確率と同じ)」と言ったけれども、10万円で今回は約1000件でしょう? 1億円しか掛からないのです。
飯田)情報が誤っていた人に支払えば。
高橋)情報には、「情報は国民が持っていて、国民がチェックすることができる」という大原則があります。私だったら、国民に「全部調べて、当たったら言ってください。10万円払います」とします。
飯田)間違いがわかったら10万円を払う。
高橋)その方がコスト安なのです。これをやればいいのに、なぜやらないのかわからないですね。
飯田)調べるにはマイナポータルのサイトを見ればいい。
高橋)簡単にわかります。
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