維新が鈴木宗男氏「離党届」を受理したのは選挙が近いから?
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数量政策学者の高橋洋一が10月11日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。鈴木宗男参議院議員の「日本維新の会」離党について解説した。
鈴木宗男参議院議員、日本維新の会に離党届を提出
日本維新の会の鈴木宗男参議院議員は10月10日、党に無断でロシアへ渡航した問題をめぐり馬場代表と国会内で約1時間会談し、離党届を提出して受理された。党は持ち回りの常任役員会で鈴木氏を除名処分とする方針を決めていたが、離党届の提出を受け、最終的に処分を見送った。
訴訟もちらつかせた鈴木宗男議員 ~党の面子よりも実利を取った日本維新の会
飯田)離党届を提出し受理されたため、鈴木宗男さんは今後、無所属で活動するということです。
高橋)離党届を受理しないで「処分する」というやり方もあったと思いますが……。鈴木さんは議員経験も豊富で訴訟などもちらつかせていたから、離党という形にしたのでしょう。訴訟はブラフだったかも知れませんが、駆け引きがあったのだと思います。
飯田)ことを荒立てるではなく。
高橋)割り切ってしまえば、「やめるのは一緒だから」ということです。党の面子を重視すれば、受理せずに処分となるのですが、世間的にはどちらも一緒ですからね。
飯田)維新ではなくなるというところで言えば。
高橋)「面子を気にするか、実利を取るか」という話なのかも知れません。
除名処分も離党も世間一般的には変わらない
飯田)党のガバナンスについて言い出すと、きちんと処分しなければならないという意見もありますが。
高橋)そのように言う人もいます。しかし、「戻ってこない」ということであれば、結果は一緒です。あくまでも党が除名処分したところで、それは党との関係だけですから、世間一般には関係ありません。
選挙が近く、長引くと悪影響が出るので早く動いた
飯田)この辺りの動きは、選挙が近いことも関係しているのですか?
高橋)選挙が近いので、長引けば悪影響が出るから切ったのでしょう。マイナス票が多くなりますからね。鈴木宗男さんを残すと、「維新は親露ですか?」と言われてしまうかも知れない。(ウクライナ情勢があるため)「親露」と言われるとまずいではないですか。
飯田)世の中の空気としてそうですよね。
高橋)鈴木宗男さん以外の維新の人は親露でもないですしね。鈴木宗男さんはキャラクターが強いから、マイナスイメージが大きくなると影響が出ると思い、早く動いたのではないでしょうか。
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