キャスターの辛坊治郎が10月9日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。事前に党へ届け出をせずにロシアを訪問し、「ロシアの勝利を確信している」などと発言した、日本維新の会の鈴木宗男参院議員が除名処分の対象となっている背景について「現執行部にとっては負の遺産」と指摘した。
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日本維新の会の党紀委員会後、記者団の取材に応じる鈴木宗男参院議員=2023年10月6日午後、国会内 写真提供:産経新聞社
日本維新の会の鈴木宗男参院議員は今月1日から5日、ロシアによるウクライナ侵攻後、日本の国会議員として初めてロシアを訪問。現地で「ロシアの勝利を確信している」などと発言したことを巡って、日本維新の会が除名処分を検討している。鈴木氏は、処分を受け入れる考えを示す一方で、発言が問題とすることに反発している。辛坊は、党が処分の検討を進める背景について、次のように語った。
辛坊)鈴木宗男さんの最近の言動って、あきらかに維新が選挙を戦うにおいて、逆風だなという思いを持っている人が維新関係者の中に多い。鈴木宗男さんは元々自民党で、例の裁判になった話で離党、議員も辞めているはずなのに、なぜ維新で復活当選ということになったのかというと、何とかこの鈴木宗男さんを国会議員にしたい自民党の幹部から頼まれて、松井一郎体制時代に維新に入れた経緯がある。現執行部にとってみたら、なんでそんな負の遺産を俺たち抱えとかなきゃいけないんだよという、そういう思いのはず。