動物専門家でアジア動物医療研究センター長のパンク町田氏が10月24日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。今年、クマによる人身被害が過去最悪のペースになっていることについて、「環境保全が進んだ結果、野生動物が増えたことが原因だ」と解説した。
冬眠時期が近づき、餌を求めてクマの動きが活発になる中、山間部だけでなく市街地にも出没し、人身被害につながるケースが相次いでいる。今年は、環境省が統計を取り始めて以降、17道府県で最多の160人と過去最悪の被害となっている。
町田)そもそもクマの数自体が増えています。明確な数は分かりませんが、主に本州に生息するツキノワグマの数はおそらく1.5倍には増えていると思います。
ツキノワグマの数が増えている原因は、よくいえば環境保全が進んだ結果です。人間の努力が実った成果だともいえます。環境保全がうまくいけば、当然ながら緑が増えます。緑が増えれば、小動物が増えます。そして最終的には、食物連鎖の頂点にいる動物が増えるわけで、クマの順番がやってきたということです。
番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)