航空・旅行アナリスト、鳥海高太朗氏が11月1日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演し、辛坊と対談。今年9月の国内のホテルや旅館などに宿泊した人外国人の宿泊者数は延べ953万人(速報値)で、コロナ禍前の2019年同月比で15.4%上回ったことを巡り、「全日空、日本航空の決算も好調で、コロナ禍前を超えている。その半面、オーバーツーリズムも問題になる」と解説した。
観光庁によると、今年9月の国内のホテルや旅館などに宿泊した人は速報値で延べ5028万人だった。このうち外国人の宿泊者数は延べ953万人と、コロナ禍前の2019年同月比で15.4%上回った。これは9月としては過去最高。
鳥海)飛行機の国際線に関していうと、全日空(ANA)も日本航空(JAL)も決算は好調です。
辛坊)日本人は今、円安のため海外へ行きにくいですから、好調なのは海外から日本に来る外国人によるものですね。
鳥海)その通りです。コロナ禍前のオーバーツーリズムといわれた2018年、2019年はANA、 JALに関していうと、日本人と外国人が半々でした。それがコロナ禍後の昨年は外国人75%、日本人25%です。今は日本人が35%ぐらいまで回復してきています。
辛坊)近々、訪日としては中国からのパックツアーも戻ってくるでしょう。そうなると、日本の観光地は大変なことになりますね。
鳥海)オーバーツーリズムが問題になるでしょう。京都の紅葉シーズンである11月中旬~下旬にどれだけの人が押し寄せるかが、オーバーツーリズムの指標として重要になります。オーバーツーリズムの政策をどうするかは、この指標を見たうえで最終的に考えるべきだと思います。
番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)