もう1つのB “群雄割拠B3リーグ” #1 B3リーグ理事長・堀井幹也さん

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W杯の日本代表の活躍で一気に高まった日本のバスケ熱。国内リーグのBリーグにも効果は波及し、日本代表メンバーなど、日本バスケ会のスターたちを見ようとチケットが売れている状況が続いています。トップリーグであるB1・B2は注目の的となっていますが、日本には各地域でチームをつくり、参入するため活動を続けるもう1つのBがあります。それが“B3リーグ”です。

B3リーグはB1・B2リーグに参入を目指すクラブのリーグです。現在18クラブ在籍しており、1シーズン戦い抜き、クラブとしてB2リーグに参入するという目標のもと戦っています。

この記事は、バスケが好きな私が、バスケ熱が高まっている今だからこそ、バスケの様々な面白さを発信するために今シーズンのB3リーグを取材させて頂き、このブログでお読みの方にお伝えしていく記事です!

第1回の今回は、B3リーグ理事長・堀井幹也さんへのインタビューの模様をお届けします。B3リーグについて、そして見どころやアツいポイントについて伺いました!

左・内田雄基、左・B3リーグ理事長・堀井幹也氏

左・内田雄基、左・B3リーグ理事長・堀井幹也氏

内田:堀井理事長、今日は、よろしくお願いいたします!

堀井理事長:よろしくお願いします。

内田:始めに、B3リーグとはどんなリーグなんですか?

堀井理事長:はい。まずリーグの位置づけとしては、B1・B2リーグを目指すための登竜門です。ですからチーム力や経営力など、Bリーグのクラブとしての最初のステップとなります。新たにBリーグに参入するクラブはまずB3リーグから始めます。実はB1・B2のあるBリーグとB3リーグは別の法人なんです。

内田:別の法人なんですね。

堀井理事長:もちろん、B1、B2に連なっているリーグです。基本的な理念も一緒です。ただ、B3リーグ所属のクラブはまだまだ脆弱なクラブが多いので、各クラブとしての力を付けてもらうための役割を果たすのがB3リーグです。

内田:これから、というクラブが力を付けていくための場を担っているんですね。

堀井理事長:B3リーグが最も重要視しているのは各クラブの経営力なんです。なぜかというと、バスケットボールのプロクラブが地域にあることが、地域の公共財として成りはじめています。我々としては、そのクラブが無くならずにその地域にあり続けることが一番大事。そういう意味でもB3リーグは各クラブの経営力を最も重要視しています。特に経営バックのないクラブは、より地域に根差してやっていこうと日々活動しています。

クラブ予算、金額的に多少の差があったとしても、バスケの試合は勝つことはできます。ただB3クラブの予算で、経営規模の大きなB1のトップチーム・人気チームに勝てるかというと、そんなにバスケは優しくない。B3はB1・B2のクラブになりうる経営力をつけるための準備期間なのです。

内田:なるほど。ではどうやってB3リーグで準備をしていくのでしょうか?

堀井理事長:B3は、そこまで経営力がない状態でも参入できます。参入してから経営力を得ていくには人気チームになり、地元の企業の協力を得ていかなければなりません。そのために地元に根差して、地元に認知され、地元に愛されるチームになってもらわなくてはいけません。B3リーグはそういうクラブを支え、共に上を目指していくリーグです。各クラブのホーム地域にはそれぞれ特色があり、状況も様々な中、集客に成功している、つまり人気クラブが行っている施策を各クラブに合った形になるように提案しています。つまり、経験値や情報を共有しているんです。

内田:ファンが集まり地元の企業が支えてもらえるクラブ=愛されているクラブということですね。それはB3リーグの見どころの一つのように思えます。例えば、私個人のイメージとしては「アイドル」。各チームのファンが、クラブと一緒に上を目指して頑張っていく感覚なのかなと思いましたが、堀井理事長ご自身は、B3リーグの魅力をどのようにお考えでしょうか。

堀井理事長:おっしゃる通り、ファンの方が「私が育てたチーム、私が育てた選手」と思っていただけたらとても嬉しいですよね。選手にもよく、(試合以外の)地域への社会貢献活動を通して、選手の個人としてのファンを掴むようにして欲しいという話はしています。 バスケットボール選手としても人としても応援してもらえるようになって欲しいと。

そして私が考えるもう一つの魅力は試合です。試合ではB3リーグの選手はとてもハングリーだと思います。「なんとか自分達も上がっていきたい。上を目指していきたい。」と思っています。ここから這い上がっていくぞと選手全員が思っている。試合を見ていても、そのハングリー精神や一生懸命さがある。これはB3リーグ全体に通じるメンタリティです。

内田:ハングリー精神や一生懸命さは見ている人にも伝わりますよね!私も諦めないバスケは大好きです! 堀井理事長のお話を聞くとますますB3リーグの応援をしたくなります。最後に、堀井理事長から読者の方に、B3リーグへの思いをお伝えいただけますか?

堀井理事長:地域に根ざしてクラブは日々活動しています。この記事を読んで頂いている方には是非、お住まいの地域の近くのクラブの試合に一度足をお運びいただき、バスケを楽しんでいただきたいと思っております。その上で、ここは改善したらどうだろう、という点がありましたら、チームにストレートにお伝えください。ホームページにフォームがございます。是非一緒にクラブのことを考えていただけましたら幸いです。そして試合が面白かったら、次はお友達を誘って来ていただきたいです。将来のスター選手、強豪クラブを一緒に育てていただけると嬉しいです。

内田:熱いメッセージをありがとうございます。堀井理事長、本日はありがとうございました!

みなさん、B3リーグに興味が湧いてきたのではないでしょうか。堀井理事長は成長してほしいという愛情から「B3から昇格したチームにはもう戻ってくるなよ」と声をかけているそうで、今回のインタビューでも、B3リーグの各クラブへの期待が至るところで感じられました。だからこそ、各クラブがファンの方に愛されるように、最後のメッセージを発信されたのだと思います。

今回は、B3リーグ理事長・堀井幹也さんお話をお伺いしました。次回からは、地域と共に成長する、B3リーグの各クラブにフォーカスして取材していきます。引き続きお楽しみに!

もう1つのB“群雄割拠B3リーグ”

バスケットボール歴16年、ニッポン放送アナウンサー・内田雄基が、B1・B2リーグへの参入を目指し、地元背負い上を目指す「B3リーグ」のクラブ活動や見どころをご紹介していきます。

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