1998年から放送されたテレビのバラエティー番組「進ぬ!電波少年」内の企画「電波少年的懸賞生活」(1998~1999年)で一躍時の人になった俳優でタレントのなすび氏が11月27日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。この「懸賞生活」の経験をはじめ、東日本大震災の復興支援など、なすび氏の半生を追ったドキュメンタリー映画「ザ・コンテスタント」がイギリスで制作され、9月に開催されたカナダのトロント国際映画祭でも上映されたことに触れ、「懸賞生活については、今も海外メディアから取材を受けている」と話し、海外メディアからは「あなた、(企画したテレビ)会社を訴えなさい」と言われていることを明かした。
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なすび
なすび)(部屋に身一つで入れられ、ひたすら懸賞当選を目指した)私の「懸賞生活」については、今も海外メディアから取材を受けています。取材の際には、ほとんどの海外メディアから「あなたは(企画したテレビ)会社を訴えるべきだ。明らかな人権侵害、監禁であり、許されることではない。テレビ番組として、やっていいことを超えている」と言われます。その海外からの取材の1つとして、ドキュメンタリー映画の話をいただきました。
「人権侵害」「監禁」と指摘されますが、僕は前向きに捉えることができました。ですから、ドキュメンタリー映画の監督さんには、「懸賞生活で僕が不幸な人生を送ったというだけで終わるのなら協力はしたくないけれども、見ている人が前向きになることができたり、(出身地の)福島の復興を紹介してもらえたりするならば協力します」と申し上げました
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なすび ニッポン放送・増山さやかアナウンサー 辛坊治郎
監督さんには「私も、そのつもりです。そこまで描き切らないと、あなたの半生を描いたことにはならないですからね」と受け入れていただけました。作品は僕がエベレストを登頂したところで終わっているんですよ。