「なすび」と「なす」って何が違うの?
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。9月30日放送分のテーマは「ナスの雑学」です。
「なすび」という言い方がありますが、「なす」も「なすび」も同じものだそうです。歴史的には「なすび」の方が古く、日本にナスが伝わった奈良時代から呼ばれていたのだとか。ちなみに、漢字では「奈須比」と書きます。
「なすび」の語源には諸説あり、例えば夏に実がなることから「夏実(なつみ)」と呼ばれ、それが変化したとする説。あるいは酸っぱい味がしたことから、「中身が酸っぱい実」と書く「中酸実(なかすみ)」が変化した説などです。
「なすび」という呼び方は、現在でも西日本などで定着しているそうです。また、特に初夢に見ると縁起がいいとされることわざ「一富士二鷹三茄子」にも、「なすび」という呼び方が使われています。
「なすび」が「なす」と呼ばれるようになったきっかけについても、諸説あります。例えば、江戸時代に「物事を成す」という意味をかけて「なすび」を「なす」と名づけて売り出したところ、「縁起物として人気が出た」とする説です。
また、ナスに関する言葉に「秋茄子は嫁に食わすな」があります。これについても、秋茄子は美味しいのでお嫁さんには食べさせないという「姑の意地悪・嫁いびりを表した言葉」や、「ナスには体を冷やす働きがあるので、お嫁さんの体調を気づかった言葉」などと言われています。
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