日本維新の会・馬場伸幸代表「前原誠司氏とは、“二大政党制を目指す”という最終目標が近い」

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日本維新の会の馬場伸幸代表が12月4日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。新党を結成した前原誠司氏との関係について語った。

日本維新の会役員会であいさつする馬場伸幸代表=2023年10月18日午後、国会内 写真提供:産経新聞社

日本維新の会役員会であいさつする馬場伸幸代表=2023年10月18日午後、国会内 写真提供:産経新聞社

前原議員が「新党結成を表明」

飯田)前原誠司氏との関係性について、馬場代表は「スクラムを組んでいきたい」と会見で話していましたが、このタイミングでの新党結成をどのように受け止められましたか?

馬場)前原さんは党の運営方針について、玉木代表とは少し方向性が違うと、国民民主党の代表選挙のときにはっきりわかりました。残念ながら、前原さんは代表選挙に負けてしまいましたが、その辺りからいろいろと思い悩んでいたのではないかと思います。

飯田)前原さんはもともと「非自民・非共産で野党結集」を掲げていました。一方、維新は是々非々で行うとおっしゃっており、温度感が少し違うようにも見えるのですが、いかがでしょうか?

馬場)少し違うかも知れませんが、最終的に前原さんも二大政党制を目指しています。我々維新の会も、二大政党制にしなければ日本の政治に緊張感は出ないと考えています。いまは与党の1強体制が続いているので、これを打破するため、二大政党制に持っていく。その最終目標において近しいものはあると思います。

飯田)ゴールは同じで、山の登り方が少し違うくらいのイメージでしょうか?

馬場)おっしゃる通りです。

土俵ができ上がりつつある状況のなかで、2024年2月の京都市長選挙を一緒に戦う

ジャーナリスト・須田慎一郎)日本維新の会と前原さんとの関係で言うと、前回の参議院選挙で日本維新の会の公認候補を京都で立てたとき、前原さんとは強力な連携関係にありました。2024年2月の京都市長選挙を考えて、京都という強力な牙城をなかなか崩せない日本維新の会は、「従前から前原さんと連携し、今回の流れもその延長線上にあるのだろうか」と感じるのですが、いかがでしょうか?

馬場)おっしゃる通りで、2022年夏の参院選では協調して行いました。そこから2023年春に統一地方選挙があり、終了後は国民民主党、京都党(地域政党)、日本維新の会の3つで、トータル18名の会派を組んでいます。京都でも土俵ができ上がりつつある状況のなかで、2024年2月の京都市長選挙をまた一緒に戦うということです。

これからの京都市の方向性をみんなで考える選挙に

須田)「ここは絶対に獲るぞ」という感じですか?

馬場)絶対に勝ちたいという思いで、これから戦っていくことになると思います。

飯田)2024年2月の京都市長選には、村山祥栄氏、新人で京都府議の二之湯真士氏、元京都弁護士会副会長の福山和人氏、元官房副長官の松井孝治氏が立候補の意向を表明しています。立候補者もたくさん立つことになり、いままでのような相乗りの選挙とは様相が変わりそうですか?

馬場)そうですね。特に京都では、いままで「共産党対非共産党」という構図が続いていました。これが今回は大きく変わり、これからの京都市の方向性をみんなで考える選挙になると思います。

飯田)維新全体で見ると、和歌山も獲り、そして奈良県知事も獲った。近畿のなかでも次は京都を目指します。また、前原氏の新党には嘉田由紀子氏もいます。滋賀などにも徐々に勢力を伸ばしていく方向性でしょうか?

馬場)大阪で有言実行していることが、徐々に関西へ広がっていると思います。「大阪で行われている政治・行政を自分のところでもやって欲しい」という方が、徐々に増えつつある証明だと感じます。

馬場氏の言う「第2自民党」の意味

須田)今回の連携を考えると、馬場さんが前に言われた「うちは第2自民党でいい」という言葉には、どんな意図があったのでしょうか?

馬場)日本国民の皆さんは、革新の政府は望んでおらず、7~8割くらいが保守という方向性の政治を望んでいると思います。ただ、保守のなかでも「改革をやってくれるかどうか」というところで、いま分かれつつある状況です。ベースは自民党が行っているような保守政治であって、それにプラスして改革して欲しい。そのような保守政党同士が二大政党制になっていくという意味で、「第2自民党」という言い方をさせていただきました。

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