維新・馬場伸幸代表 「各国の対応で海外パビリオンの遅れは心配ない」

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日本維新の会の馬場伸幸代表が12月4日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。大阪・関西万博について語った。

報道陣に公開された、大阪・関西万博の会場となる夢洲で進められている大屋根工事の様子=2023年11月27日午後、大阪市此花区 写真提供:産経新聞社

報道陣に公開された、大阪・関西万博の会場となる夢洲で進められている大屋根工事の様子=2023年11月27日午後、大阪市此花区 写真提供:産経新聞社

大阪・関西万博、西村経産相が会場予定地を視察

西村経済産業大臣は12月2日、大阪・関西万博の会場予定地を視察し、準備の遅れが懸念される海外パビリオンについて、年内に建設の目処を付けられるよう調整を急ぐ考えを示した。大阪・関西万博をめぐっては、準備の遅れを指摘する声が上がっている。

飯田)大阪・関西万博について、いろいろなことが言われていますが、馬場さん自身はどうご覧になっていますか?

馬場)当時はまだ子どもでしたが、私は1970年の大阪万博に行ったことがあります。当時は月の石や、スマートフォンの原型とも言えるワイヤレステレホン、人間洗濯機、動く歩道など、当時の先端技術が結集しており、子どもながらにワクワク・ドキドキしたことを覚えています。今回も先端の医療技術や科学技術を結集させ、成人の皆さんにもご覧になって欲しいと思いますが、特に子どもたちに見てもらって、将来への夢や希望を持って欲しいと思っています。

建設資材の高騰と人件費アップが、費用が大きくなった最大の要因 ~一方で下げるべく工法などの見直しも

飯田)準備の遅れが指摘されていますが、理由は何でしょうか?

馬場)会場地が埋め立てられた島なので、アクセスが少ないことは大きな要因の1つだと思います。

飯田)費用が大きくなってしまったことについては、いかがでしょうか?

馬場)今回、500億円増額していただいたのですが、大部分が建設資材などの高騰や、人件費の上昇が最大の要因です。他の公共工事などもそうですが、工事中にそのような外的要因が発生したときは「スライド制」と言って、高騰分をもう1度契約し直すことがルールとして決まっています。今回もそれを採用すると同時に、ただ単にプラスするのではなく、業界用語でVE(バリューエンジニアリング)と言いますが、工法を見直したり、内装資材のクオリティを下げるなど、マイナスの見直しも行っています。予備費も計上しているので、今後どうなるのか先行きが見えないところもありますが、我々もこれ以上の増額はなかなか認められないだろうと見ています。

4月13日の開幕に間に合うのか?

ジャーナリスト・須田慎一郎)2025年4月13日に開幕予定ですが、関西地方以外の方々からは「本当に間に合うのか?」という心配が出ています。その辺りはいかがでしょうか?

馬場)最も心配されているのがパビリオン建設の遅れですが、各国いろいろなことを考えてくださっています。例えばカナダパビリオンでは、プラモデルのようにカナダ国内で資材を調整・加工し、それを船に乗せて持ってくる。あとは組み立てるだけの状態にするそうです。いろいろな創意工夫をしてくれているので、それほど心配することはないのではないかと思います。

今後、東日本でも盛り上がっていく

須田)チケットの前売りが始まりました。関西地方を中心にグッズ販売も始まり、西日本では盛り上がってきたようですが、東京を中心とする東日本では、まだまだ盛り上がりに欠けています。東西格差については今後、どう対応されていくつもりでしょうか?

馬場)地域性ということもあります。例えば東京オリンピックが開催されたとき、関西で異常な盛り上がりがあったかと言えば、直前まで関心は高まらなかったと思います。東京には万博のアンテナショップもオープンしたので、先日見に行ってきましたが、かなり賑わっている状況でした。これから徐々に盛り上がっていくのではないかと思います。

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FM93/AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

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