政治ジャーナリストの青山和弘氏が12月13日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。自民党の派閥のパーティーを巡る問題で、臨時国会が閉会する同日以降、東京地検特捜部が政治資金規正法違反(不記載・虚偽記載など)の疑いで、安倍派議員らの聴取などを本格化させるとみられていることについて、「検察は岸田文雄首相サイドに対し、(裏金疑惑の対象者が)容疑を早く認めれば、年明けの通常国会の予算審議が始まるまでに捜査は終結することを伝達している」と解説した。
首相官邸によると、岸田文雄首相は13日午後6時15分から記者会見を行う。臨時国会の閉会に合わせての会見だが、政治資金の裏金疑惑を巡り、松野博一官房長官ら安倍派(清和政策研究会)に所属する閣僚の交代人事を行う意向を表明する可能性がある。
青山)東京地検特捜部は岸田文雄首相サイドに対し、次のようなメッセージを伝えています。「とにかく、安倍派の幹部はポストから外してくれ」と。つまり、「これから苛烈な聴取が始まるから、仕事どころではなくなる」という意味です。そのうえで、(裏金疑惑の対象者が)容疑を早く認めれば、年明けの通常国会の予算審議が始まるまでに捜査は終結することも伝達しています。
辛坊)「捜査は終結する」とは何を指すのでしょうか。略式起訴ということですか。
青山)略式起訴の人もいるし、悪質性が高ければ逮捕の可能性もあると思います。今後の捜査で誰がどういった証言をするのか、家宅捜索でどういった物が見つかるのかによって変わってくるでしょう。ただ、検察は長引かせる気はないはずです。
しかし、捜査に抵抗すれば、通常国会の会期中に逮捕許諾請求をしたうえで逮捕する可能性も岸田首相サイドに伝えています。「そうなったら、大混乱になるぞ」というメッセージです。
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[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)