【5日午後から大雪予報】関東地方で「大雪」が降る「条件」 ~気象予報士・箱崎みどりアナが解説

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関東甲信では5日午後から6日朝にかけて大雪のおそれがあり、東京23区を含む平地でも積雪がある見込みとなっている。気象予報士のニッポン放送・箱崎みどりアナウンサーが、関東地方で「大雪」が降る「条件」を解説する。

東京都東京地方の早期注意情報(警報級の可能性)<2024年02月05日11時 気象庁 発表> ~気象庁HPより https://www.jma.go.jp/bosai/#pattern=rain_snow&area_type=class20s&area_code=1310100

東京都東京地方の早期注意情報(警報級の可能性)<2024年02月05日11時 気象庁 発表> ~気象庁HPより https://www.jma.go.jp/bosai/#pattern=rain_snow&area_type=class20s&area_code=1310100

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関東地方では、雪が心配ですね。

関東地方の南を通る「南岸低気圧」は、関東地方の大雪の原因として知られます。ニュースなどで、言葉を聞く機会も多くなってきました。

南岸低気圧が関東地方に近づくと、海から水蒸気が補給されるなどするので、条件が揃うと、大雪になってしまいます。

雨と雪の分岐点は、湿度が70%の場合、地上の気温が3℃より高いか低いか。高ければ雨、低ければ雪になります。

また、上空(850hpa)の気温でみると、-6℃が境目になります。

さらに、ここ数日、晴れが続いて、空気が乾燥していますよね。

湿度が低いと、地上の気温が4℃や5℃でも、雪が降ることがあります。

これは、乾燥しているほど、水分が蒸発するときに、冷えるため。乾燥しているほど、気温は低くなり、雪が降りやすくなります。

南岸低気圧が雪を降らせるかどうか、通り道からみると、目安になるのは八丈島だと言われています。

なお、それでも、都心の降雪予測量が、他よりも少ないのは、都市化によって、他の地域よりも地上の気温が高いからなんだそうです。

このように、上空と地上の気温、湿度、南岸低気圧の位置など、雨か雪かの境目になる要素はいくつもあるので、南岸低気圧による雪の予報は難しいのです。

夜には、関東地方で広く雪が降る予報です。

雪がどのくらい降るか、正確な予報は難しいですが、早めに帰宅するなど時間に余裕をもって行動し、油断なく、雪に備えてくださいね。
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東京都東京地方の早期注意情報(警報級の可能性)<2024年02月05日11時 気象庁 発表> ~気象庁HPより https://www.jma.go.jp/bosai/probability/#area_type=class20s&area_code=1310100

東京都東京地方の早期注意情報(警報級の可能性)<2024年02月05日11時 気象庁 発表> ~気象庁HPより https://www.jma.go.jp/bosai/probability/#area_type=class20s&area_code=1310100

■箱崎みどり(はこざき みどり) ニッポン放送アナウンサー
1986年11月12日生まれ 東京都出身 さそり座、o型。東京大学大学院 総合文化研究科(超域文化科学専攻)修士課程修了。気象予報士。第一級陸上無線技術士。現在の主な担当番組は『伊集院光のタネ』、『うどうのらじお』ほか。趣味は、読書、プロ野球観戦、お笑いを見ること、お城めぐり、各国料理を食べること。

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