米大統領選にも大きく影響するアメリカの「利下げ時期」
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経済アナリストのジョセフ・クラフトが3月8日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。米大統領選に影響する利下げ時期について解説した。
米ボウマンFRB理事が利下げ開始を否定
飯田)アメリカ経済について、米連邦準備制度理事会(FRB)のボウマン理事が、利下げを開始するのは時期尚早だと述べました。大統領選にはどう影響しますか?
クラフト)いままでの大統領選は、とにかく経済がよければ、あるいは株が高ければ、ほぼ「現職大統領が勝つ」とされていたのです。しかし今回、景気はいいし、株も最高値を更新したのに支持率が低い。理由の1つとして考えられるのは、いままでは景気と言えば雇用だったのです。ところが現在、景気と言えばインフレです。インフレは収まってきているものの、やはり非常に苦労した家計が多かった。そして、まだ比較的高い水準にあるため、不満が出ているのです。
飯田)「利下げは時期尚早」という発言は、そういうところが影響しているのですか?
クラフト)そうです。あまり早く利下げしてインフレが再起すると、それはそれでまずいので、バイデン政権としては難しいのです。
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