アーチェリー・大井梨世 “素引き”だけの半年を乗り越えて
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9月23日(月)荘口彰久がパーソナリティを務める「ケーダッシュセカンドプレゼンツ 輝く未来のアスリート アスヤン!~若いアスリートを全力応援~」(ニッポン放送・毎週月曜21:00~21:30)が放送。
ゲストは大井梨世。
2008年、岐阜県生まれの高校1年生。中学1年時にJOCエリートアカデミーに合格し14期生となり、現在も所属。※JOCエリートアカデミーは、将来オリンピックなど国際大会で活躍できる選手を育成するための事業
中学時代の主な成績は、第5回全日本ゴールデンエイジカップアーチェリー大会 中学生女子の部1位、第18回全日本小学生中学生アーチェリー選手権大会 中学生女子60mの部1 位等、輝かしいものばかり。
現在は都立足立新田高校に通いながら、アーチェリーの練習に励む将来期待のアスリートだ。
さらにアーチェリー元日本代表・山本悠太が出演。
現役時代、全日本選手権 コンパウンド・ボウ部門で10回優勝。世界ターゲットアーチェリー選手権大会の代表歴もあり、元日本記録保持者。現在は、国内最大級のアーチェリー企業のセールスマネージャーとして活動している。
荘口:大井選手はアーチェリーを何歳で始めたんですか?
大井:10歳の時からです。私の住んでいる家の近くに、強いクラブチームがあってたまたま体験に行って。特に家族や周りで誰もやっているわけではなかったです。
荘口:山本さん、これは恵まれた環境なのでは?
山本:はい、そうですね。ぼくは高校生の時、(アーチェリーの)部活があったので選択肢としてありましたけど。
荘口:私も熊本の高校で、弓道部がありました。弓道部かアーチェリー部かどっちかがあることが多いですよね?
山本:そうですね、競技人口は弓道の方が多いですからね。
荘口:そもそもですけど、弓道とアーチェリーの違いは?
山本:弓の形状もですけど、一番わかりやすい違いは競技としての評価されるポイントが、アーチェリーは得点だけですが、弓道は見た目、打ち方とか作法の部分も評価されます。ちなみにアーチェリーでは当たる人の打ち方がきれいな打ち方とされますが、どんどん上手になってくると、きれいな打ち方になる傾向があります。
荘口:大井選手。試合前のルーティンは?
大井:寝る前に明日の試合をイメージすることです。良い想像だけをしています。
荘口:これまでで特に印象的だった大会や試合とは?
大井:中学2年の時に出場したナショナルチーム選考会です。全日本選手権の上位32名に入ったら、ナショナルチーム選考会に出場できるんですけど、そこで自己新記録を出して10位で予選を通過して、テレビで見るような憧れの選手たちと試合できたので記憶に残っています。五輪に出るようなすごい選手たちと。
荘口:こわ~っとかやば~っとか思わなかったですか?
大井:緊張で頭が真っ白でした。話しかけられるような雰囲気でもなく。後で映像を見たら、ちょっと強張った表情をしていました。
荘口:入寮してから半年ほどつらい時期があったとか?
大井:当時は距離が出ず矢を打つこともできなくて。一からフォームを作り直すために「素引き」をしていました。
荘口:野球でいう素振りですか?
大井:そうです。弓をただ引くだけの練習を半年間やっていました。本当にきつかったです。
荘口:私も入局後は仕事がなくて、半年間屋上で毎日ずっと発声練習をやっていたら、本当に辞めようかと思いました。
大井:先輩たちは矢を打っている中、自分は倉庫で一人で弓を引いていたので。その後初めて矢を打った時の感動は本当に忘れられないです。
荘口:最後に。ここだけは絶対負けない!というところは?
大井:絶対あきらめない最後までやり抜くところです。