1月19日(日)深夜、バーチャルMC・一翔剣(吉田尚記アナウンサー)がパーソナリティを務めるラジオ番組『ミューコミVR』(ニッポン放送・毎週日曜日23時30分~)が放送。吉田が、古屋兎丸による作品『推しが死んだ朝』のおすすめポイント3つを紹介した。
番組では、コーナー『サポーターズVR by 小学館』を展開。こちらは、年間500冊以上マンガを読んでいるという吉田が、今誰かにオススメしたい作品を紹介するコーナーとなっており、今回は『推しが死んだ朝』をピックアップ。かつて“2.5次元舞台”として人気を博した俳優・金森雅哉が50年後老人ホームに入り、金森を推し続けていた主人公・吉村優子が本人と出会うところから物語が始まる。
今回は吉田が、このマンガのおすすめポイント3つを解説した。
吉田:おすすめポイントその1は「これぞ本物のSF」。
“SF”は「サイエンス・フィクション」っていう意味で、未来のことを考えたときに、老人ホームに入ったら隣に推しがいるかもしれない状況って、絶対起きるじゃない。我々がちょうどよく想像できる未来のことを描くのが、本当のSFなわけですよ。有り得もしない話を描くわけじゃなくて、「やばい、あり得る」「そうだったらどうなる?」っていうのを天才がシュミレートしたらどうなるんだろう…っていうのが、マンガで読めるわけですよ。主人公の吉村優子さんが50年前から推していた2.5次元俳優の金森雅哉さんが、ある日引退しちゃうんですよ。引退したけどまだずっと推していたら、50年後に「隣の人が推しにめっちゃ似てる…」ってなる話なんです。
西井万理那(パートナー):めっちゃ面白い!
吉田:おすすめポイントその2は「超リアルなアイドル現場の話」。
作者の古屋兎丸さんって、自分の作品が舞台化・映画化されたことがあるので、熱烈に推している人と“原作者”として関わったことがあるんですよ。コミックスの「あとがき」を見ると分かるんですけど、実際にリアルな現場で何か推しを持ってる人たちと触れ合ってるから、「推しの人って、本当にこういうこと考えるよね」とか「おばあちゃんになっても部屋の端っこに祭壇は作るけど、この祭壇のことは周りの人には言わないで隠す」とか、めっちゃリアルじゃないですか。こういうリアリティがなくなったら想像が楽しくなくなるから、そこのディティールも完璧だなって思うんですよ。
西井:なるほど!
吉田:おすすめポイントその3は「1色だけ色がついている」。
カッコよく言うと、「パートカラー」っていう言い方になるんですけど。マンガって白黒なんだけど…ページを開けてもらうと分かるんだけど、肌色だけ入れてあるの。なぜかと言うとこのおばあちゃんが頬を赤らめたりしている、この部分の表現のためなんです。古屋兎丸さんはマンガ家さんなんだけど、アーティストで原画展もできちゃう方だから、アーティスティックなのにすごくリアルな想像が楽しめる作品なんですよね。
『推しが死んだ朝』の魅力的な要素3つを語った吉田。この作品は現在発売中で、単行本にはオールカラーコミックとして、メンズ地下アイドルにハマった女子高生の話『日々、推す』も収録されている。作品に関する詳細は、ホームページや公式SNSでチェックすることができる。
番組情報
ニッポン放送初のVRアナウンサー「一翔剣(いっしょう・けん)」がお届けする、カルチャー・エンタメプログラム。YouTube Live上に『VR』空間を展開し、60分のラジオ番組を同時生配信! 一翔剣は、2019年に"HoneyWorks"ヤマコ氏のデザインによるVRアナウンサーとして活動開始。今回、アイドル・アーティストとして活動する西井万理那、末吉9太郎を番組パートナーに迎え、『VR』空間でコラボレーションしていく!!
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