12月15日(日)深夜、バーチャルMC・一翔剣(吉田尚記アナウンサー)がパーソナリティを務めるラジオ番組『ミューコミVR』(ニッポン放送・毎週日曜日23時30分~)が放送。吉田が、大童澄瞳による作品『映像研には手を出すな!』のおすすめポイント3つを紹介した。
番組では、コーナー『サポーターズVR by 小学館』を展開。こちらは、年間500冊以上マンガを読んでいるという吉田が、今誰かにオススメしたい作品を紹介するコーナーとなっており、今回は『映像研には手を出すな!』をピックアップ。アニメ制作のプロの仕事を高校生が実践しているマンガで、人と話すのは苦手だけどクリエイティブ能力が高い浅草みどり、背が高くて愛想が悪い金森さやか、カリスマ読者モデルでアニメーター志望の水崎ツバメが映像研として活躍する、“アニメ制作×女子高生 青春冒険録”となっている。
今回は吉田が、ライバーアイドルの上水流宇宙をゲストに迎え、このマンガのおすすめポイント3つを解説した。
吉田:おすすめポイントその1は「綺麗事とは違う青春もの」。
「俺たち青春してるよな」っていう作品ではなくて、この3人は、ものすごく一生懸命にアニメを作ってるだけなんですよ。で、それを後から大人が出てきて「あいつら青春だよな」とか言うだけで、よくよく考えてみると、本人たちは「超楽しかっただけじゃん」みたいな。今コミックスが9冊目まで出てるんですけど、それを丁寧に描いているんです。「俺たち青春だよな」みたいなことを絶対本人たちが言わないっていうところが、「なんかいいな~」っていう風に思う作品なんです。
上水流:へぇ~!
吉田:おすすめポイントその2は「コンテンツ作りをする人は絶対見た方がいい」。
今、コンテンツって、「みんなが全部作りたいように作ってる」なんていう時代じゃないわけですよ。いろんな人がいろんなことを考えながら、お互いのアイデアとほかの人の事情をいろいろと組み合わせながら作っていて。「この人はこだわりたいけど、この人にとっては別にいい」「監督の意図に逆らわなければ、音響の人はいくらこだわってもいいんだ」みたいなことを、具体的に描いてます。「コンテンツ作りに入る人は、全員見た方がいい」っていう思うくらい、クリエイターに刺さる作品です。
上水流:お~!
吉田:おすすめポイントその3は「マンガの文法として新しい」。
普通マンガって、「こういうキャラが出てくるといいよね」とか「こういうあの舞台だといいよね」とか「こういう風にコマ運びってやるもんだよね」みたいなのがあるけど、もう全然無視してる。アニメの世界を描くことになったら、キャラクター3人がいつの間にかアニメの世界に入っちゃってたりとか。録音するときには、映像権を政治的に止めたいっていうストーリーが別に動いていて、映像権が録音しているところを武力で襲撃されたりするんですよ。そんなストーリーありえないんだけど、それがなぜか読めちゃうんです。なぜかというと、芝浜高校というところが舞台なんですけど、めちゃくちゃ魅力的に描かれてるんですよ。ほかには絶対ないマンガなんですよね。ほかの作品と一切かぶらない、キャラ・舞台・ストーリー運び。文字の写植の張り方が斜めになってたりとか、普通じゃないから。一度も読んだことない人は一度体感してみてほしいです。あなたのものすごく好きな味が、ここにあるかもしれません。
『映像研には手を出すな!』の魅力的な要素3つを語った吉田。この作品は、コミックスの最新第9巻が発売されたばかりで、最新話は『月刊!スピリッツ』で連載中。作品に関する詳細は、ホームページや公式SNSでチェックすることができる。
番組情報
ニッポン放送初のVRアナウンサー「一翔剣(いっしょう・けん)」がお届けする、カルチャー・エンタメプログラム。YouTube Live上に『VR』空間を展開し、60分のラジオ番組を同時生配信! 一翔剣は、2019年に"HoneyWorks"ヤマコ氏のデザインによるVRアナウンサーとして活動開始。今回、アイドル・アーティストとして活動する西井万理那、末吉9太郎を番組パートナーに迎え、『VR』空間でコラボレーションしていく!!
radikoのタイムフリーを聞く
只今、radikoでタイムフリー配信中!
お聴き逃しの方はぜひお聴きください。