写真提供:産経新聞社
10日に初日を迎える大相撲名古屋場所。
横綱白鵬が今場所は万全の状態で臨めそうだという情報が飛び込んできました。
13勝で、史上3人目の1,000勝を達成。
さらに、優勝を飾れば通算38回目と記録を伸ばすほかに、千代の富士の記録を塗替え、名古屋場所Vが通算7回と単独1位へ躍り出ます。
でも、協会が、描いているのは、白鵬と、綱とりを目指す大関の稀勢の里が、ともに全勝で13日目に対戦すること。
果たして、狙い通りにいきますか…。もし、実現すれば日本中が大騒ぎになるでしょう。
これを聞いた白鵬、「モチベーションが上がってきた。ありがとう。」と担当記者へニッコリとほほ笑んだとか。
周囲が稀勢の里を盛り上げれば、白鵬の闘争心が燃え上がる。
「優勝したら、横綱?そんなに簡単じゃない。1500年以上の歴史があって、横綱は71人だけだからね。」
最近の白鵬は、張り手、かち上げ、ダメ押しがトレードマークです。
勝てば官軍には違いありませんが、間違えば、持っていかれるということで、あれだけ信奉してきた双葉山のスタイル「後の先」を捨て、目先の1勝に固執。
振り返れば、07年5月に横綱昇進を果たすと、すぐさま大鵬親方を訪ね、「横綱道を教えてください」と足を運び、品格を備えた大横綱になることを違いました。
しかし、大鵬親方が他界してから、苦言を呈する人といえば、これまた亡くなった北の湖理事長、ただ1人。
いろいろな教えを受け、時にはグチまで聞いてもらったそうです。
「話を聞いていただきたい人が2人いる。」白鵬は、そう話しました。
1人は元横綱千代の富士の九重親方。
もう1人は、「ぜひ、お酒をくみかわしたい」という元横綱貴乃花親方ですが、まだまだ距離がある。
一方、故郷のモンゴルでは2015年、労働英雄賞を受賞。
国家の英雄ですから、そう簡単に帰化をするわけにはいきません。
現状のままで、親方株を取得するにはどうしたらいいか。
白鵬は1,000勝や、通算40回の優勝などさまざまなハードルを設けて、クリアしながら協会へ認めさせようというシナリオをもっていると、ある関係者は漏らしています。
従来の慣例を乗り越えて果たして協会に残ることが出来るのでしょうか?
名古屋場所、稀勢の里との戦いが楽しみです。
(原文)青木政司
7月1日(木) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」