ここで言うアスパラガスは、グリーンアスパラのことです。
グリーンアスパラにはアミノ酸の一種で、体の中でエネルギー源を作るのに役立つ『アスパラギン酸』をたくさん含んでいます。
この『アスパラギン酸』という名前は、アスパラガスから発見されたことに由来しています。
『アスパラギン酸』には、ミネラルを効率良く体内で循環させる作用があります。ミネラルはエネルギーの代謝を高めてくれるので、疲労回復や、活力をアップしてくれると言われています。
そんなところから『アスパラギン酸』は“疲労回復の栄養素”として、栄養ドリンクにも利用されています。

他にもグリーンアスパラには、ポリフェノールの一種である『ルチン』という成分を豊富に含んでいます。
『ルチン』は、グリーンアスパラに含まれるビタミンCと結び付いて血流の改善や、毛細血管を強くする働きがあると言われています。
そんなところから『ルチン』は、動脈硬化や高血圧の予防に効果的とされています。
この『ルチン』は、グリーンアスパラの穂先の部分に含まれているそうです。

さらにグリーンアスパラは、β-カロテンやビタミンA、ビタミンB1、B2、C、Eなどもたくさん含んでいます。
他にも栄養が豊富です。

そんなグリーンアスパラを美味しく、そして栄養を逃さずに頂くにはいくつかポイントがあるんですネ。
例えば『冷蔵庫などで保存する時は、寝かせて置かない』です。
これは“寝かせて置くと、穂先が上に伸びようとする性質”があるためで、その時に使われるエネルギーで栄養素が失われて、鮮度が早く落ちてしまうからです。
保存する時は穂先を上にして、立てるのが良いそうです。
そして、ゆでた時は水にさらさず、ザルに広げて冷ますと、水っぽくならず、風味良く仕上がるそうです。

(2016/7/7放送分より)

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