『ホワイトアスパラガス(ホワイトアスパラ)』はその名の通り、白いアスパラガスのことです。
この『ホワイトアスパラ』が発見されたのは、グリーンのアスパラガスよりもずっと遅く、16世紀です。
当時、イタリアのある町では天候が不順で、農作物に大きな被害が出てしまいました。そのため町の人々は、食べ物に困っていました。
そんな中、ひょっとしたらお芋があるのでは・・と、土の中を掘り起こしてみると、白い作物が出て来ました。
それが『ホワイトアスパラガス』で、これをキッカケにヨーロッパにホワイトアスパラが広まったそうです。
ホワイトアスパラはその美しさから、フランスでは『春の宝石』と言われていて、17世紀の王様・ルイ14世は穂先の部分を『マドモアゼルの指先』と呼んでいたそうです。
そして、ベルサイユ宮殿の中で栽培していたそうです。
そんなホワイトアスパラですが、グリーンアスパラとは同じ品種です。
但し“栽培の仕方”が違うため、色にも違いが出ています。
グリーンアスパラのあの鮮やかな緑色は、太陽の光によって起こる光合成によって作られます。
それに対してホワイトアスパラは“太陽の光を当てない”“光合成をしないようにする”ことで、白い状態を保っています。
そのため大きく土を盛って、若い芽に光が当たらないようにして、収穫する時も、日の出前の薄暗いうちにするそうです。
栽培にも収穫にも、とても手間がかかるホワイトアスパラですが、『光をさえぎるフィルム』というモノが開発されたことで、改善されてきたそうです。
ホワイトアスパラと聞くと、缶詰や瓶詰めに入った軟らかい食感を思い浮かべる方もいらっしゃるかと思いますが、加工されていないモノは、とてもサクサクしています。
これもホワイトアスパラの魅力ですネ。
(2016/7/6放送分より)
<スズキ・ハッピーモーニング 鈴木杏樹のいってらっしゃい>
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