映画の始まりには影絵が関係していた? 【鈴木杏樹のいってらっしゃい】

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娯楽の代表の1つ、映画にはこんな物語がありました。今週は『映画の歴史』についてです。

 ■映画の始まり(1)

『映画』を辞書で調べると『フィルムに連続的に写し撮った映像を、映写機でスクリーンに映し出して、目の残像現象を利用して、形や連続した動きを再現するもの。古くは“活動写真”といった』とあります。

『残像現象』とは“光を見た時、その光が消えた後も、それまで見ていた光や映像が、残って見えるような現象”のことです。

 

『残像現象』は映画以外にも利用されていまして、例えば『パラパラマンガ』。

ノートなどパラパラとめくれるモノに1枚ずつ、違う動きの絵を描いて、それをパラパラとめくると、その絵が動いているように見えますよネ。

これも『残像現象』によるものです。

 

他にも暑い時に使うウチワの片面に“鳥”の絵を、反対側の面に“鳥カゴ”の絵を描いて、持ち手の所をクルクルと素早く回転させると、鳥が鳥カゴの中に入っているように見えます。

ヨーロッパでは、これと似たようなモノが古くからあるそうで名前を『ソーマト ロープ』と言います。

左右に紐が付いた丸い紙の表と裏に、先程の“鳥”と“鳥カゴ”のような2種類の絵を描いて、紐を使って回転させると、鳥が鳥カゴの中に入っているように見える・・というものです。

これも『残像現象』によるものです。

 

このように、古くから人は“動く映像”を作ろうと、いろいろと考えてきました。例えば『影絵』です。

これは“手”ですとか、“紙”や“木”で作ったモノに光をあててシルエットを作り出す遊びです。

中指と人差し指と親指でキツネさんの形を作って、それに光をあてて影絵を楽しまれた経験、あるんじゃないでしょうか?

この影絵を回転しながら写るようにした灯籠が『走馬灯』です。

 

今ご紹介したのは、ほんの一例ですが、このように何とかして“動く映像”を作ろうと、チャレンジしてきた結果、誕生したのが『映画』です。

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(2016/7/11放送分より)

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