まだわたしは生きています。
生きている限り、様々な人々とも思いがけない出逢いが
行く手に待ち受けていることでしょう。
同時にそれは、多くの別れをも受け入れることになります。
人間が好きで、だからこそ小説書きになったわたしにとっては、
人との出逢いが、たといそのため、苦痛や悲哀を伴っていても、
生きている何よりの証しとして嬉しく有難いことに思われます。
まことに、人はなつかしく、恋しく、哀しいものです。
瀬戸内寂聴
撮影:斉藤ユーリ
まだわたしは生きています。
生きている限り、様々な人々とも思いがけない出逢いが
行く手に待ち受けていることでしょう。
同時にそれは、多くの別れをも受け入れることになります。
人間が好きで、だからこそ小説書きになったわたしにとっては、
人との出逢いが、たといそのため、苦痛や悲哀を伴っていても、
生きている何よりの証しとして嬉しく有難いことに思われます。
まことに、人はなつかしく、恋しく、哀しいものです。
瀬戸内寂聴
撮影:斉藤ユーリ