ときに人は悩み、苦しむもの 【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】 第23回

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瀬戸内寂聴

生きてある日は今日ばかりとは、このごろのわたしの真実の実感です。

逢う人はすべて一期一会とおもい、心をこめた別れ方をしておきたいと思っています。

そう思いはじめてから、いっそう人がなつかしく、恋しく思われるものありがたいことなのです。

瀬戸内寂聴

瀬戸内寂聴プロフィール

撮影:斉藤ユーリ


出典:『生きる言葉 あなたへ』光文社文庫

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