デスノートの物語はまだ終わっていなかった!? 【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第91回】

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さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回の「しゃベルシネマ」は、10年ぶりに復活したエンターテインメント超大作『デスノート Light up the NEW world』を掘り起こします。

「デスノート」あの衝撃を、再び!

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名前を書かれた人間は必ず死亡する「デスノート」。
その力を巧みに利用し、凶悪犯たちを次々と死に追いやった「キラ」こと夜神月と、世界的名探偵「L」の壮絶な頭脳戦から10年。
死神が人間界に再びデスノートをばらまき、世界中が混乱していた。

かつて夜神総一郎が設立したデスノート対策本部は健在で、キラ事件を熟知する三島をはじめとする特別チームが、真相を解明するべく奔走する。
そこに「Lの正統な後継者」である私立探偵・竜崎が加わり、人間界に6冊のデスノートが存在していることを突き止めるが、そこにはサイバーテロリスト・紫苑の存在があった…。

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人気コミックを実写映画化した大ヒット映画「デスノート」シリーズ。
前編・後編に別れた2部作連続公開というスタイルも公開当時は画期的で話題を呼び、大ヒットを記録しました。

その続編となる『デスノート Light up the NEW world』は、シリーズから10年後の物語。
デスノートの捜査官、Lの後継者、キラ信奉者のサイバーテロリストを主要キャラクターに、新たなオリジナルストーリーを生み出しました。

演じるのはそれぞれ、東出昌大、池松壮亮、菅田将暉と、旬の若手実力派俳優の面々。
演技巧者たちが繰り広げる“三つ巴の人間ドラマ”に期待が高まります。

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原作が持つ「デスノート」のルールやストーリーを継承しつつも、本作はれっきとしたオリジナルストーリー。
夜神月とLのバトルから10年、デスノートの事件が現代に起きたらどうなるか…というリアル・シュミレーションを元に構成されています。
前作のリメイクや原作の別エピソードを使用しての続編製作はよくある話ですが、あえてオリジナルの世界観に挑むというのは面白い試みですね。

そんなチャレンジ精神あふれる今作、ストーリーそのものはファンタジーなのに、前シリーズ以上にどこかしら現実味を帯びて感じるのは、世界的にテロや紛争が勃発し、私たち日本人にとってもその脅威が決して絵空事ではない時代に生きているからでしょうか。
それとも、サイバーテロが頻発する超高度情報化社会となった現代と重なる部分が多いからでしょうか。
一口に10年と言えども、時代の急激な変化を感じずにはいられません。

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今作には、前シリーズからの続投で弥海砂役の戸田恵梨香、リュークの声を務める中村獅童が参戦。
さらに、藤原竜也の夜神月、松山ケンイチのLも降臨するという、ファンにとっては嬉しいニュースも。

新たに進化を遂げた「デスノート」シリーズ、その行方は是非、劇場で。

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デスノート Light up the NEW world
2016年10月29日から丸の内ピカデリー・新宿ピカデリーほか全国ロードショー
監督:佐藤信介
原作:大場つぐみ・小畑健(集英社ジャンプコミックス刊)
出演:東出昌大、池松壮亮、菅田将暉、藤井美菜、川栄李奈、中村獅童、戸田恵梨香、船越英一郎 ほか
©大場つぐみ・小畑健/集英社 ©2016「DEATH NOTE」FILM PARTNERS
公式サイト http://deathnote2016.com

連載情報

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シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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