日本の子供たちはスピルバーグのあの映画でハロウィンを知った?!【ひでたけのやじうま好奇心】

By -  公開:  更新:

10/30(日)はハロウィン。
日本記念日文化研究所によると、2011年のハロウィン市場560億円。
それが4年後の昨年、2015年には1220億円とわずか4年で倍!
ここ数年で急速に伸びている「ハロウィン」いったい、どんな経緯で日本に定着したのか?きょうは時代背景に迫ります。

日本では1970年代、「英語学校」や「アメリカンスクール」など小規模ではハロウィンのお楽しみ会などを行われていたそうなんですが、全国的に「ハロウィンというお祭りがあるらしい」と広がったのは、1982年に公開されたスティーブン・スピルバーグ監督の「ET」が最初と言われています。

ET,THE-EXTRA-TERRESTRIAL

あの映画が描かれているのが、ちょうどハロウィンシーズン。
映画の中で、子供達やETも、ハロウィンの仮装をするシーンがあり、そこで、ETを捕えようとしている警官からハロウィンの賑わいに紛れて、ETを逃がす計画を立てました。
公開された当初は日本の子供たちは「アメリカには、変わったお祭りがあるんだなあ~」と感じたそうです。

ET公開の翌年の1983年、原宿のおもちゃ屋さん「キディランド」が日本で初めてのハロウィンパレードのイベントを仕掛けました。
その後、街のケーキ屋さんなどであのカボチャをくり抜いて作る「ジャック・オ・ランタン」などが見かけるようになりました。

そして1997年から、東京ディズニーランドでハロウィンイベントがスタート。
さらに2006年に江崎グリコが「ポッキー」など定番のお菓子をハロウィン仕様のパッケージで販売。
以後、各お菓子メーカーも一斉にハロウィンのパッケージのお菓子を販売するようになった。

ハロウィンの主力商品は、なんと言っても「コスプレグッズ」なんですね。

東島衣里,ハロゥイン3

ことし日本で話題になっているハロウィンの衣装は「スーパーマリオ」。
安倍総理がリオオリンピックでコスプレしたことがきっかけで、ブームとなっている。
これまでもマリオのコスプレの衣装、れいの作業着のつなぎズボンはあったんですが、今年は、ミニスカートのセクシーマリオの衣装が大人気!

東島衣里,ハロゥイン2

量販店やインターネットサイトでは、数多くのミニスカマリオの衣装が販売されていますがほとんどが無許可。
商品説明には、「マリオ風衣装」と書かれて販売されています。
また衣装だけではなく、最近は「ゾンビメイク」なんてものも流行ってる。

しかもゾンビになるためのお化粧の本「ゾンビメイク入門」もコンビニで売られてる。
おまけとして「傷シール」なんてものまでついてくる。へえ~。驚きです。

最後に!ハロウィンが拡大した理由は「SNSの存在が大きい」と、分析する専門家も多い。
SNSがない頃、ハロウィンの目的はコスプレしてイベントに出席するという単純なことでした。
それがSNS 時代になり、TwitterやFacebook、line、インスタグラムなどにコスプレの自撮り写真や、子供達のコスプレ写真を投稿して友人たちとシェアすることが目的であり、楽しみになっている。
このような経済活動のことを「つながり消費」と呼びハロウィンビジネスは、まさに「つながり消費の象徴」なんだそうです。

radiko_time_1101_03

10月24日(月) 高嶋ひでたけのあさラジ!三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より

Page top