人生の分かれ道に立ったとき【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第100回

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わたしはただ自分の才能の限界を、生きている間にできるだけ押し開いてみようと努力しているだけで、決してたいした芸術家ではありません。ただひとつだけ芸術家であろうとして守ってきたことがあります。それは、家庭を捨ててから今までの間に、人生の別れ道に立ったとき、必ず危険なほうを選んできたということです。そのためにいろいろ苦労もしました。けれど、後悔したことはありませんでした。

瀬戸内寂聴

瀬戸内寂聴プロフィール

撮影:斉藤ユーリ


出典:『生きる言葉 あなたへ』光文社文庫

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