冬の後には春が来るように、わたしたちの悲しみや苦痛も、永遠につづくことはないのです。
忘れられるものかと思う悲しみも苦しみも、ある日、ふと気がついてみると、薄らいでいるのを感じます。
わたしたちはどんなに苦しくても、四日と物を食べないではいられません。
泣きながらも食事はとるし、風呂にも入ります。
それが恩寵というものでしょう。
あるいは死んだ人の魂が忘れさせてくれるのかもしれません。瀬戸内寂聴
撮影:斉藤ユーリ
冬の後には春が来るように、わたしたちの悲しみや苦痛も、永遠につづくことはないのです。
忘れられるものかと思う悲しみも苦しみも、ある日、ふと気がついてみると、薄らいでいるのを感じます。
わたしたちはどんなに苦しくても、四日と物を食べないではいられません。
泣きながらも食事はとるし、風呂にも入ります。
それが恩寵というものでしょう。
あるいは死んだ人の魂が忘れさせてくれるのかもしれません。瀬戸内寂聴
撮影:斉藤ユーリ