どうなる?プレミアムフライデー【ひでたけのやじうま好奇心】
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来週の金曜日24日から「プレミアムフライデー」が始まります。
月末の金曜日、早めに仕事を切り上げて、旅行や外食にお金を使ってもらおうという取組。
「早く帰れてうれしい!」という人もいれば、「給料があがらないんだから、使いたくても金がねぇ!」という人もいて、受け止め方は様々ですが、何はともあれ、今月から始まります。
先日発表の昨年10-12月期のGDP速報値、個人消費は1年ぶりのマイナスでした。
政府や経済団体としては「個人消費を何とかしたい!」ということなんですね。
参考にしたとされるのは、アメリカの『ブラックフライデー(黒字の金曜日)』。
アメリカでは11月の第4木曜日が感謝祭にあたり、その翌日の金曜日が休暇になることが多く、デパートやスーパーがこぞって大幅割引をして多くの客を呼び込みます。
小売業界では『1年で最も売り上げを見込める日』とも言われています。
そこで日本でも「大幅な割引をするお店」と「買い物をする時間の余裕」をセットにして消費拡大を図ろうと考えたのが「プレミアムフライデー」なんですね。
政府と経済団体が設立した「プレミアムフライデー事務局」によると、賛同企業・団体は2,000件近いそうです。
特に力が入っているのは、「お金を使ってもらいたい側」。
旅行業界では、金曜日の午後から出発できる格安ツアーを用意したり、ホテルでも金曜日の夜に割安になるプランが用意されたり…いろいろやります。
また飲食業界は、早い時間から飲むとビール一杯が無料になったり、100円引きになったり…割引サービスを中心に積極的に取り組んでいます。
ただ実際にうまくいくのか、割引やサービスを楽しめるのか、それは消費者次第。
つまり、「本当に月末の金曜日に早く帰れるの?」ってことです。
実は今回のプレミアムフライデーでは「午後3時の退社」という文言がよく使われていますが、それはあくまでも「目安」に過ぎません。
基本的には、「早く帰れるように呼び掛ける」、「午後からの半日有給休暇の取得を推奨する」という感じで、公務員も各省庁・自治体に「早い時間での退社」を呼びかけている状況。公式に「社員一律で午後3時に退社」というようなわかりやすい発表をしているところは少ないようです。
企業側も、「管理職の裁量で柔軟に対応する」とか、「当日は夕方の会議を減らして帰りやすくしよう」とか、努力をしているようですが、急に足並みをそろえようとしても、内部調整もありますし、なかなか難しいというのが実情なんですね。
政府では、この「プレミアムフライデー」の向こう側に『働き方改革』も見据えていますが、「大幅な割引をするお店」と「買い物をする時間の余裕」をセットにして実施するというのは、やはり難しいかもしれません。
とにもかくにも、来週24日金曜日からプレミアムフライデーが始まります。
仕事の内容によっては「関係ない!」とか、小売業やサービス業の人は「余計に仕事が増える!」とか、いろいろあると思いますが、全員が消費者であることを考慮すれば、いろんなお店で「割引やサービスを受けられる」のも確か。
今後は2ヶ月に1度のペースでやっていくようですが、果たして定着するのかどうか。
まずは、来週、初めてのプレミアムフライデーに注目してみましょう。
2月16日(木) 高嶋ひでたけのあさラジ!「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より
2/20(月)~24(金)
高嶋ひでたけのあさラジ!は
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