森永卓郎が提言!消費税は下げられる~なぜなら日本は10月に借金が0になるから!【垣花正あなたとハッピー!】

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3/15(水)放送のFM93AM1242ニッポン放送 月~金8:00~11:30「垣花正とあなたとハッピー」9時のききどころでは、3/10(金)発売の森永卓郎さんの新刊本『消費税は下げられる!借金1000兆円の大嘘を暴く』を紐解きました!

消費税は下げられる!

日本経済を再検証!消費税は下げられる~なぜなら日本は10月に借金が0になるから!

森永)本来であれば、元々の引き上げスケジュールでは、あと2週間で消費税10%になるはずだったのを安倍総理が2年半延期して、2019年10月からというようになりました。今でも消費税率はドンドン上げていくというスケジュールになっているのですが、それがどうも違うのではないか、というようなことを言うと、財務省に怒られるのですが、私があえて言いたいのは、消費税は上げる必要はないどころか下げられるということなのです。

垣花)なぜ政府は、消費税を上げたいのですか?

森永)財政破綻状態だから消費税を上げないと日本の財政が回らなくなるとずっと言っていますが…。

垣花)それが一般的に出回っている理屈ですよね。

森永)でも、そんなことはないのです。なぜかというと、実はあと2週間で日本の借金は0になります。無借金経営になるのです、日本は。

垣花)あと2週間で?

現在の日本の本当の債務は440兆円 

森永)はい。今月は本当に記念碑的な月なのです。なぜか言うと、財務省のホームページに連結財務諸表というものが出ています。これは国だけではなく、独立行政法人、国立学校法人等も含めた広い意味での政府、ここが抱えている借金は1,370兆円。一方で、資産も930兆円持っています。つまり、借金を抱えながら預金をしている。この預金がぶっちぎりの世界トップというところが、日本の財政の大きな特徴なのです。そうすると、例えば銀行から借金して貯金していたりすると、問題なのでその差し引き、純債務、ネットの債務は440兆円です。これが今の日本の本当の借金で、このレベルは先進国とほぼ一緒です。

日銀の行っている通貨発行益とは?

森永)もう一つ、仕掛けがあります。安倍政権になって、ものすごいペースで金融緩和をしました。金融緩和というのは、国債を日本銀行が買って、代金として日本銀行券というものを出す。これが金融緩和です。
例えば、カッキーが国債を持っていたとすると、毎年、政府が利子を払ってくれます。借金ですから。で、10年経つと、元本も返してくれます。これが、国債は国の借金だということです。
一方、日銀券。これはカッキーも持っている1,000円、5,000円、1万円のお札ですが、利払い受けたことありますか?

垣花)お金持っているだけで利払いなんて出てくるわけないじゃないですか。

森永)そうでしょ。10年経ったら返してくれますか? 返してくれないでしょ?

垣花)はい。

森永)日銀券は日銀券のままなのです。つまり、日銀が国債を買って、代金として日本銀行券を払うということは、国債を日銀券にすり替えるということを意味するのです。つまり、日銀が国債を買った瞬間に借金は消えてなくなるんです。これは経済学では通貨発行益と呼んでいるのですが、例えば、カッキーが日本の王様だったとします。それで垣花銀行券という紙をたくさん刷るわけです。それを民に渡して、「ほらお金だぞ」と言うとカッキーはただでいろいろなものが帰るわけです。それを通貨発行益というのです。

それでも消費税を上げたい二つの理由 利権と富裕層の都合

森永)実は昨年9月末で日銀は400兆円、すでに国債を買っています。しかも今、日銀は半年で40兆円ペースで国債を増やしているので、今月末で日銀が持っている国債は440兆円くらいになります。すると、さっき日本の借金が440兆円と言いましたが、差し引き0になるわけです。

垣花)その理屈で行くと日本はけっして借金国ではないですよということですね? ではなぜそれでも消費税を上げたいのですかということですよ。

森永)これは財務省にとっては増税をするといっぱいお金が入って来るので、自分たちの利権が増えるということが一つ。
もう一つは富裕層にとっては、消費税は何の負担もないのですよ。なぜかと言うと、お金持ちはみんな自分の会社を持っていて、自分の会社の経費で全部暮らすわけです。みなさん、ご存じないかもしれませんが、都心の大きなホテルにはほぼ例外なく、富裕層が自分の家替わりに使っている専用の客室というのが必ずあります。お金持ちは全部そういうところに泊まってクリーニングから食事から全部やってもらって、それを会社の経費で落とす。これがセレブなのです。普通の庶民目線で見ると見えなくなるのですよ。例えばゴルフに行くと黒塗りのハイヤーでゴルフに来ている人がたくさんいますが、それもみんな経費です。経費というのは消費税を払っても控除されちゃうのですよ。消費税というのは企業が消費者に売った時には消費税を預かるけれども、自分が払った消費税は消費税を納める時に控除になるという仕組みです。

垣花)ですから消費税を上げたいのには二つ理由があって、一つは財務省の言ってみれば理屈ですね。自分たちの利権。で、二つ目は、それは富裕層にとって効率のいい、都合のいい税制であるということですね。

森永)だから、富裕層にとってはむしろ、法人税を上げられるのがきつくて、消費税なんていくら上がっても元から払ってはいないのだから痛くもかゆくもない。

消費税は3%まで下げることが出来る!

垣花)だからこそ、森永さんはその悪しき消費税をなくしてしまえばいいんだという大胆な主張を繰り広げているわけですが、できるのですか?0にしたらどうなるのですか?

森永)何が可能かというと、今でも年間80兆円ペースで、国債を日銀が買っているわけです。つまり、年間80兆円通貨発行益が出ているわけです。その一割、たった8兆円を消費税減税に回すだけで、消費税率を8%から5%に下げられるのです。そんなこと言ったって今は金融緩和でガンガンやっているから通貨発行益ででているのだろうと、ただ、これ長期で見ても、例えば、1990年から4半世紀の平均をとったとしても13兆円くらい通貨発行益が出ています。この毎年出る通貨発行益を減税財源に充てると、消費税は3%に下げられる。つまり、5%引き下げができるのです。

消費税を下げるデメリット

垣花)これ、森永さんの理屈はわかりました。でも、デメリットはないのですか?消費税を下げるデメリットは?

森永)デメリットは将来の、高齢化に伴ってまだ財政需要が増えていくわけです。で、そこが手当できなくなるという問題は確かにあります。ただ、そこは金持ちからガンガンとればいくらでも財源は調達できます。

垣花)それば森永さんの言う、金持ちだけが得する仕組みで世の中が突き進んでいるのはおかしいということですね。そこでバランスとろうじゃないかと。

森永)所得税と社会保険料の負担を見ていただくと、累進課税だから年収が増えていくと税社会保障負担は増えていきます、率として。ところがそれが1億円手前に位のところで頭打ちになってその後、ドンドン下がっていく。だから、年収100億円の人はあまり税金はらっていないのです。これはおかしいだろ!と私は思う。

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