ドジャー・スタジアムの芝はマツダに似ている!WBC日本代表・菊池涼介内野手(27歳) スポーツ人間模様

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WBC準決勝、侍ジャパンは米国と日本時間今日午前10時から注目の1戦が行われます。
試合の行方は当然のことながら、メジャーリーグのスカウトも今回が正念場。より優れた人材発掘をしなければならない。

米大リーグ・カブスとの練習試合の1回先制ソロ本塁打を放った菊池涼介(広島)=20170318アメリカ・アリゾナ州メサ 写真提供:時事通信

米大リーグ・カブスとの練習試合の1回先制ソロ本塁打を放った菊池涼介(広島)=20170318アメリカ・アリゾナ州メサ 写真提供:時事通信

今大会、日本で評価が急上昇しているのは、ニンジャの異名がある菊池。
米国の芝が合うか、です。
日本から投手では野茂英雄、田中将大。外野手でも、イチロー、松井秀喜などが成功をおさめている。
ところが、内野手で成功した選手は皆無の状況。全米のファンを驚かせた、あの名人芸が今日もできるか…。

菊池は、

「練習試合のアリゾナよりも、ドジャー・スタジアムがやりやすい。(広島の本拠地)マツダスタジアムと似ている。芝が短いこともいいですね」

と不安はまるでなし。守備の心得は、

「相手が打つ前にイメージして準備を整える。1歩、2歩の違いが勝負を左右する」

その上で、日本のグラウンドは、

「守り慣れているから、芝の音で打球がわかる。パーン、パーン、キュッでグラブに入ります」

と言います。

日本プロ野球史上、最高の2塁手といっても過言ではありません。2014年にマークした、補殺535はプロ野球記録。1年だけではなく、過去5年間で3シーズン、補殺500以上をマークしています。
野球用具のグラブに関しては世界中で、大小のメーカーがたくさんあります。日本では、ミズノ、SSK、ゼットがトップ3。菊地は、そうしたメーカーの製品について、こんな話をしている。

「SSKはコストパフォーマンスがとても良く、ゼットが外野用、ファーストミット、キャッチャーミットの質が素晴らしい。ミズノはオーソドックスで値段が高ければ高いほど、いいものがある」

と比較論を報道陣に解説します。
また、イチローなどとは対照的なこだわりがある。「グラブは磨かない」。保革のため、ワックスをぬることも菊池はしません。

「できるだけ、軽いものを使うのがぼくのやり方。ワックスをぬると重くなる。新しいグラブは、とことん捕球をして柔らかくし、手になじませる」

そうです。
もうひとつ。一見しておわかりのように、キャップのかぶり方にもこだわりがある。つばを内側にまげていない。

「(つばが)まっすぐでなければ、グラウンドを平行に見られない。曲げると、目線が合いませんよ。」

ニンジャをイメージさせるあの離れ業は、そんなこだわりの賜物なのです。今日もファインプレーを期待いたしましょう。

米国との準決勝は今日10時から!巨人のチームメートというだけではなく、同い年の親友、菅野が先発予定です。小林のリードが世界一奪還のキーになる。ラッキーボーイからヒーローへの正念場。
ニッポン放送ではラジオ独占生放送で熱戦の模様をお届けします!

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