今週のやじうま好奇心は“列島を沸かせた往年の力士が連日登場!「大相撲・有楽町場所」~ニッポンの角界を占う~”
4日目の今日は、元小結・智ノ花、玉垣親方です。
高嶋)最近とても活躍している小兵力士。その火付け役、代表各ともいえるのが元小結・智ノ花関。日大相撲部では舞の海関の先輩。教師から角界に転身されて活躍をされた玉垣親方です。おはようございます!
玉垣)おはようございます。
高嶋)親方といえば、何と言っても技が多彩で、舞の海さんの決まり手は33種類でしたが、智ノ花さんは34種類。技のデパートよりも多いんですよね?
玉垣)1つ多いんですね(笑)
高嶋)これまでの決まり手で、親方が「これは珍しい」と思った技はありますか?
玉垣)やはり「居反り」ですね。いろんなところで、珍しい技として取り上げてもらっていますから。
高嶋)「居反り」は、日大相撲部の伝統なんですか?
玉垣)そういうわけでもないです。でも、土俵にマットを引いて、「いぞり」を練習していた記憶はありますね。それがプロの土俵でも出たという感じです。体が小さいなら、小さいなりに技のかけ方を勉強しましたから。
高嶋)玉垣親方は、日大を卒業後に山口県で体育教師になられましたが、その後、27歳のときに角界に転身されました。その頃は、日大で3年後輩だった舞の海さんが大活躍をされていた時期。転身の背景には、舞の海さんの活躍を見て、「俺の方が強いのに!あいつがあれだけやれるなら俺だって!」という気持ちもあったのでは…??
玉垣)相撲の取り口も違いますし、そういう気持ちは全くなかったです(笑)でも、舞の海さんは憧れでした。自分に夢を持たせてくれた存在です。教師をしていた時に「自分が角界に入ったら、どれだけできるんだろう」と、夢を与えてくれたのが舞の海さんでした。
高嶋)そんな舞の海さんも玉垣親方も活躍された相撲界。いま指導する立場で、親方が有望だと注目している力士はいますか?
玉垣)本当は濁したいところですが…(笑)気になる力士はいます。佐渡ケ嶽親方のご長男・琴鎌谷などは、将来ケガなく順調にいけば、大物になるかなぁと感じますね。
高嶋)今は四横綱の時代ですが、相撲界も移り変わりがありますよね。これから先、次の相撲界はどうなっていくと思われていますか?
玉垣)予想がつかないですよね(笑)この人は三役になるだろうと思っていてもそうでない場合もありますし、幕下の力士が突然ぐんぐん上がってきて三役につくこともありますし…正直なところ、わかりませんね。
高嶋)友綱部屋ではどうですか?
玉垣)力士の数は少ないんですが…魁聖は、ケガを治して努力すれば、大関にもと思っています。
高嶋)彼、人が良すぎませんか?
玉垣)なかなか勝気じゃないところもありますけどね。
高嶋)あの体で朝青龍みたいだったら敵なしなんですけどね…。最期に、親方は相撲人生、悔いなしですよね?
玉垣)そうですね。やるだけのことはやりましたから。強いて言えば、もう少し努力しておけばよかったなとも思います。そうすれば違った取組や考え方も学べましたから。でも、それなりに自分で考えてやってきたことに悔いはないですね。
高嶋)迷いながらも選択してきた人生に悔いはないということですよね。私、昔、インタビューしたときに「先生を辞めて各界に入る」といった親方の弾んだ声が今も耳に残っています。
玉垣)今は弾んでないってことですか(笑)
高嶋)いやいや、今も弾んでますよ(笑)これからもいろんなアドバイスで相撲界を盛り上げて下さい!
玉垣)はい。頑張ります!
4月20日(木) 高嶋ひでたけのあさラジ!「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より