今週のやじうま好奇心は“列島を沸かせた往年の力士が連日登場!「大相撲・有楽町場所」~ニッポンの角界を占う~”
初日の今日は元横綱若乃花・花田虎上さんです。
高嶋)元横綱、若乃花。印象全然変わりませんね。いまおいくつになられたんですか?
花田)46です。
高嶋)働き盛り(笑)。角界を離れて何年?
花田)引退して19年なので、だいたい18年ぐらいですね。
高嶋)この間の稀勢の里の、日本出身19年ぶりの新横綱。19年前は誰だったのかというと、3代目若乃花だったんですね。
花田)報道で聞いて、ああそうなんだと思うぐらいで自分では意識はしていませんでした。昔からの相撲ファンが“日本人力士の横綱”というのを気にしていたんじゃないですかね。私自身は(自分以来の日本出身の横綱)そうだったのか、という感じでしたね。ただ、私も引退してから稀勢の里には頑張ってほしいと思っていて、テレビなどの解説のお仕事の時には、稀勢の里を推していました。
高嶋)けっこう辞めた時、あっさりしてましたよね。
花田)カラダがボロボロだったので。私は26歳の時に、右の大腿二頭筋を60%断裂しています。その時点で50歳を過ぎたら歩行は困難と診断されていましたので。
高嶋)旭鷲山戦ですか?
花田)よくご存じで。まあ、その時点で人生を選ばなくてはならなかったんですけど。
高嶋)巷で伝わるところによりますと、『横綱になったら自由に辞めさせてくれるのか?』と、言ったの言わないの。
花田)本当です。父と母に。『もうお相撲の世界から退職したいので』と。大関と平幕の時に言ったことがあるんですけど、横綱にならないとダメだと。『じゃあ、横綱になったら辞めさせていただけますか?』と言ったら、いいよと。でも上がったら、オトナの事情で辞めさせてくれないですよね。社会勉強になりました。相撲は“後”の人生の方が長いので。最近ようやく人生が楽しくなりました。
高嶋)聞きづらい質問なんですが、弟さんとの関係。テレビや週刊誌などで、面白ろ可笑しく書き立てていた時代がありましたね。当人の口からは一度も聞いたことがないんですけどね。
花田)弟との関係ですか?いまは仲、悪いです。
高嶋)全然、逢ってない?
花田)そうですね。
高嶋)行くべき道も違いますしね。
花田)まあ行くべき道といいますか。私から一度も責めたことはありません。常に受けて立つ。何か来たら、はねのけて、はねのけて。むこうは横綱相撲ですけどね。僕も辞めてから横綱相撲になって。
高嶋)そうは言っても、(弟の)チカラは認めてるんですよね。
花田)それはもう、全然認めてます。
高嶋)いまの相撲界、こうあってほしい、っていうのがあったら教えて下さい。
花田)いまは改革のチャンスじゃないですかね。稀勢の里でノリにノッて。相撲ブームになっている時に改革。厳しい意見ではなくて、色々なものを変えていく。このブームを5年先、10年先、保てるように。ある程度チカラをつけていくことが、イチ企業としての努力ではないかな?と思うんですけど。
高嶋)いま見ていて、有望だなと思う力士、いますか?
花田)先場所を見ている限りでは“高安”。なんかは面白くなるかな。でもちょっと腰が高いかなと思って。あとは“宇良”とか。小さい力士が頑張ってくれると面白いですけど。土俵入りして一番絵になるのは“遠藤”かな。綺麗で品があって。僕はお話をしたことはないんですけど。
高嶋)もうお時間です。また機会を改めてよろしくお願いします。今日はありがとうございました。
花田)これからもずーと、相撲ファンでいてください。
4月17日(月) 高嶋ひでたけのあさラジ!「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より