今週のやじうま好奇心は“列島を沸かせた往年の力士が連日登場!「大相撲・有楽町場所」~ニッポンの角界を占う~”
3日目の今日は元関脇栃乃和歌・春日野親方です。
春日野部屋の巨大火鉢をひとりで持ち上げた“伝説の力士”とは
高嶋)いや~ここが幾多の名力士を生んだ春日野部屋かと、非常に感動しております!稽古土俵がむこうに見えます中、春日野親方にお話を訊きます。親方、おはようございます!
春日野)おはようございます。
高嶋)栃木山さん、栃錦さん、栃ノ海さんと、歴代の親方の写真が飾られてありますが、今日はあくまで、親方が主役ですから。
春日野)ありがとうございます(笑)。
高嶋)先ごろ、稀勢の里関が横綱に昇進した際には、高田川親方とふたりで、使者を務められたでしょう。それだけに、感慨もひとしおだと思うのですが…今場所の稀勢の里関。左の肩を痛めたとき、その後も出場すると思いました?
春日野)いえ、全然。「いいところまできたのになぁ」「残念だなぁ」と…。まさか、出てくるとはね。
高嶋)いま、広報部長として、ほっといてもマスコミは騒ぐし、ファンは来るし…やることないんじゃないですか。
春日野)そんなことないですよ。いい時はいい時で、やることが増えるもので(笑)。
高嶋)親方ご自身の話に戻しますけど… 春日野親方といえば、角界一のコワモテで、周りにしっかと睨みをきかせている…というイメージが強いんですけど。
春日野)まぁ我々がダラッとした態度だと、それが力士たちに伝わりますので、それなりの緊張感は持つように心がけていますけどね。
高嶋)ところで、(春日野)「清隆」というのは、本名なんですよね。奇しくも、あの「栃錦清隆」と同じ名前で…。ウワサによると、親方のおばぁちゃんが栃錦関の大ファンで、それで「清隆」と付けたといいますが。
春日野)まぁ、ファンだからというワケではなかったんでしょうけど、いくつか挙がった候補のうち、「清隆」がありましてね。で、「栃錦とおんなじ名前だからこれにしよう」っていうのはあったんでしょうね。
高嶋)それで明治大学から栃錦関の春日野部屋に入ってというのは…。
春日野)やはり、因縁めいたものを感じることは、ままありますよ。
高嶋)でしょうねぇ…。あと、春日野部屋というと、気迫のある小兵力士を育てるのがうまい、という印象があるんですが、親方は、特別にカラダが大きいですよね。
春日野)よく言われたんですよ、栃錦さんに…。「オマエは大きいのに弱いねぇ」なんて(笑)。
高嶋)いやいや、そんな(笑)。なんだか、部屋の歴史を感じる話ですね。
春日野)この火鉢もね、(初代親方の)栃木山さん以来、ここに置かれてあるんですよ。
高嶋)このデカいのが!そういえば、春日野部屋のデカい火鉢を若い衆ふたりが持ち上げようとしたらサッパリあがんなくて、それを栃錦さんが「なにやってんだ」って、ひとりで持ち上げたという伝説を訊いたことがあるんですが… 本当ですか?
春日野)本当です。しかも、座ったまんまで持ち上げたらしいんですよ、ヒョイって。
高嶋)こんなの普通、ビクともしないですよ。嬉しくなっちゃうなぁ(笑)。さて、まもなく五月場所です。やはり、稀勢の里を中心とした展開となりましょうか。
春日野)稀勢の里にはね、なにしろ、怪我をひどくしないように、養生しながらやってもらいたいです。それだけですね。
4月19日(水) 高嶋ひでたけのあさラジ!「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より