4/24(月)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②
謎多し福岡現金強奪事件~裏社会や海外マフィアの可能性も
7:02~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター須田慎一郎(ジャーナリスト)
犯人は金と現金のやり取りに精通している高嶋)福岡の3.8億円事件、白のワゴン車はまだ見つかりません。ナンバープレートから、博多区からの盗難車だそうです。盗まれた当人は全然気が付いていなかったということですが。中央区天神、あんなゴチャゴチャしたところからひとりで現金を引きだしてきて。きのうのニュースで「前の日も同じことをやっていて、前の日は2人だった」と。だんだん情報が出てきましたが、須田さんの第一感ではどういう事件だと判断しましたか?
須田)「金の売買のやり取りについて、非常に詳しい人だな」と。金の売買と言うのは、世の中的には常識はずれなところがあり、現金で購入する。振込とか銀行振出の小切手とかではなくて、現金でやり取りするというのが、ある種の業界慣習なのです。
高嶋)金と、現ナマ。
須田)ええ。ある意味両替的な側面を持っていますから。それで「現金その場限り」という言葉があるのです。どのような意味かと言うと、あとになって「お金が足りない、払えない」ということはなりませんよ、ということ。やり取りするときだけ、現金があるかないか、ということです。
高嶋)スプレーにやられて金を盗られてしまった29歳の男の人。東京の貴金属会社の人間と言われていますが、日常的にそういうビジネスというのは、そんな人たちに1人や2人任せているのですか?
須田)大体は2人以上でやるのでしょうが、今回たまたま1人だったのでしょう。日常的にやっていたら、その辺に隙間があったのかもしれないですけどね。
盗んだ金は簡単には使えない 裏社会が絡んでいる可能性大高嶋)一般の人にはちょっと知らない世界ですよね。金と現ナマの取引と言うのは。背景にはどのような団体が考えられますか?
須田)そういったことをよく知っているグループで、なおかつ、強奪した現ナマはある意味で犯罪収益金、ブラックマネーですから。普通だとそのお金を銀行へ持って行っても、送金を受け付けてくれません。出所を確認されます。くわえて、その金でなにか、たとえば不動産とかを買っても、必ず国税が注目して、その資金の出所を疑われるわけです。要するに、お金を持っていても使い道に困ってしまうのです。それで、そういったブラックマネーを使うことができる犯罪組織とタッグを組んでいるか、あるいは犯罪組織、犯罪集団が今回の事件を起こしたのでは、と考えられるのではないかと。恐らく海外に持って行くというケースが一般的と思いますね。たとえば中国や香港に持って行けば、マネーロンダリング的なことをやってくれるところがいくらでもありますから。
高嶋)そういう裏社会が絡んでいるだろう、というのは第一感では常識ですか?
須田)そうですね。ですから、そういった意味で、海外がらみとになると、場合によっては日本国内のヤクザや犯罪集団に加え、海外マフィアもタッグを組んでいる可能性や、海外マフィアが主導で日本人が協力しているケースだと思いますね。
高嶋)この事件とは直接関係無かったようですが、本当に時間がぴったりで、税関で捕まった韓国人。7億持っていたのだっけ。「車購入用の預り金」と言って。
須田)現金で購入するのですから、こちらの方も怪しさ満載ですけどね。だいたい現金でやり取りするということは、言いすぎかもしれないですが、何かやましい部分がある場合なのですよ。
高嶋)誰も言わないけれど、最初にスプレーをかけられた人。彼も調べられているでしょうね……
須田)徹底的に調べられているでしょうね。相手は粗暴犯ですから。とはいえ、日常的に彼の行動パターンを把握していれば、やろうと思えばできないことは無い。では、「なぜその情報が事前に漏れていたのか?」というのがありますからね。