北朝鮮またも弾道ミサイル発射!高嶋ひでたけのあさラジ!

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5/29(月)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!③

日本の排他的経済水域内に落下~確実に上がっている精度と技術
7:10~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター須田慎一郎(ジャーナリスト)

北朝鮮が弾道ミサイルを発射したことを受けて会見を行う安倍晋三首相=20170521午後首相官邸 写真提供:産経新聞社

北朝鮮が弾道ミサイルを発射したことを受けて会見を行う安倍晋三首相=20170521午後首相官邸 写真提供:産経新聞社


総理がサミットを終え帰国直後の出来事

北朝鮮が今朝、東部から飛翔体を発射しました。韓国軍によると、弾道ミサイルの可能性があります。

高嶋)ちょっと慌ただしくなりました。まずはニッポン放送報道部畑中秀哉デスクです。

畑中)今朝入った情報ですが、まずは韓国軍から寄せられた情報でした。この飛翔体、北朝鮮の東部の元山(ウォンサン)付近から発射されたとのことです。日本政府も、菅官房長官が、先ほど30分前、午前6時40分から総理官邸で緊急の記者会見を行っています。

菅官房長官)本日、5時40分頃。北朝鮮東岸より、弾道ミサイルが発射され、日本海の我が国の排他的経済水域に落下したと見られます。今回の弾道ミサイルの発射は、航空機や船舶の安全確保の観点から、きわめて問題のある行為であると共に、安保理決議等への明白な違反であります。我が国としては、この様な北朝鮮による度重なる挑発行為を断じて許すことができず、北朝鮮に対して厳重に抗議を行い、最も強い表現で避難しました。

畑中)菅長官の話にもあった通り、北朝鮮が発射した飛翔体は弾道ミサイル1発で、日本のEEZ(排他的経済水域)内に落下したと見られるとのことです。このEEZの落下は3月6日以来4回目ということになります。これまでのところ、航空機や船舶などに被害の報告は入っていません。また、安倍総理大臣は今回のミサイル発射に対し、情報収集分析に全力を挙げ、国民に迅速に情報提供するよう、関係省庁に指示しました。また、航空機、船舶の安全確認の徹底と、不測の事態に備え万全の体制をとることも求めています。それでは、現在の状況を、総理官邸からニッポン放送の遠藤記者に伝えてもらいます。

遠藤)今、ちょうど記者団がかなり集まってきている状況ですが、正直に言って、昨日の夜に総理もサミットから戻ってきたということで、「サミットの最中に発射するのでは?」と予測していたのですが、月曜日のこの朝に発射されるということに関しては、かなり皆さん、驚いた表情を見せています。総理大臣ですが、まだ官邸には入ってきていません。この後ですが、国家安全保障会議が行われるのですが、そこには防衛大臣や財務大臣が集まることになりますが、その予定もまだ決まっていない。これに関しては、「今回はEEZ(排他的経済水域)の中に落ちたということもあり、かなり分析に時間がかかるのではないか」と言われていたので、この部分の開始時間等がまだ未定となっています。


金正恩体制になってからの発射は5年で70回を超える

畑中)北朝鮮ですが、昨日、対空迎撃ミサイルの試験発射を実施。このようなことが朝鮮中央通信をはじめ、国営メディアから発信されました。この対空迎撃ミサイルの試験発射自体はいつ行われたのか不明ですが、これには金正恩氏も立ち会い、「合格」と評価していました。今回はアメリカが今週にICBM(大陸間弾道ミサイル)で、迎撃ミサイルを打ち落とす実験を実施することが明らかにされています。また、遠藤記者からもあった通り、ちょうどサミットが終わった直後だったということもあり、そういう意味では、「この時期に発射するのではないか」というような、いろいろ理由付けはできるのですが、ハッキリしたことは分かっておりません。

高嶋)最近の動きを見ていると、嫌みの発射というより、1つの目標に向かって、外で何を言われようと、「ウチはこれでやっていくんだ!」というような、ある種の決然たるものを感じます。

畑中)今年に入ってミサイル発射は、9回目。金正恩体制になってからは、5年間で70回を超えているので、この辺りのペースは、何かに取り憑かれているような感じにも見えるわけですが、その辺も気になるところではあります。

高嶋)こちらが米軍側のICBMの落とす実験というのは、今週やるのですか?

畑中)はい。今週に予定されています。ですから、そういうところを牽制する意味だったのか、まあこれは金正恩の心の中というのは、我々が預かり知らないところではあるのですが、こういったところも包括した上での行動であるということは、想像に難くないですね。


北朝鮮のミサイルの性能は本格的に上がってきている!

高嶋)でも映像で見ると、たとえばこの間の迎撃のミサイルの打ち上げも、最初フワッと煙が出てきて、それからスゴい火を噴きながら上がっていく。コールランチですね。もう洒落や冗談ではないですからね。一流の国がきちんとやっているような、見事な上がり方をしていましたから。これはけっこう焦りませんか? 世界中が。

須田)ええ。核弾頭を付けたミサイルの実戦配備というのを、北朝鮮サイドは2017年中に、という目標で動いていますから、本当に今年中にそれができるかどうかは別として、近い将来そういう状況になることは間違いないだろうな、と思います。加えて、先ほどからミサイル発射のタイミングについての話がありましたね。これまで少なくとも、北朝鮮と対立する側の何らかの動きがあって。つまり、米韓軍事演習とか、カール・ヴィンソンの回遊とか、そういった動きがあって、それに対する対抗措置としてミサイルが飛んできたケースが多いのですよ。ただ、今回。ミサイルが発射される前段階で、何かあったかというと、何もないのです。そうすると、北朝鮮のミサイル発射が新たな段階に入ってきたのかな、という感じがします。

高嶋)私は、「迎撃」というのを聞いて、過去にもそういうのがあったらしいですが、今回200海里。約370キロメートル。そこに入ってきたというのが4回目だと。

畑中)はい。今、韓国軍の合同参謀本部によると、およそ450キロ飛行したことが明らかになっています。先ほどの数字に比べると少し眺めの距離に。

高嶋)じゃあ、当然入っているわけですよね。

畑中)そういうことですね。

高嶋)これは、北朝鮮は分かってやっているのですか?

須田)分かってやっているのでしょう。前回のミサイル発射実験は、ロフテッド軌道。2000キロメートルを越える高度を上げたわけですよね。それを、高度をとらずに飛ばすと、かなりの距離になるわけです。その辺を考えると。間違いなく精度、技術が上がって来ている、というのを見せつけるための発射実験だったのではと思いますね。

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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