6大会連続のワールドカップ出場へ王手、といっても8月31日に行われるオーストラリア戦で、勝たなければなりません。
その意味で、昨日のイラク戦は是が非でも勝ち点3が必要でした。
前半8分、先制ゴールをあげた大迫は試合後、
1点とった後、中心がうしろに下がった。
と冷静に分析。
その通り、勝利を逃したのは、1点を守れなかった選手に責任があります。
大迫は16-17年シーズン、所属するドイツ、ブンデスリーガで30試合に出場しました。
その内、24試合連続でスタメン起用。
かつて、奥寺康彦が在籍したことで知られる古豪も、近年は低迷。
しかし、今季は大迫が大活躍したことで、来季は25年ぶりにヨーロッパリーグ進出を決めています。
今回、日本代表へ招集されると、地元紙が
どうか、ケガをしないでください。あなたはケルンの宝物だから。
という記事を掲載。
2020年まで契約を延長するなど、かなりのVIP待遇を受けています。
鹿島から移籍して3年目。
大迫はドイツの生活に親しみ、とても居心地がよく、かわいい子には旅をさせるべき、との言葉が、これほど当てはまった選手はいません。
日本代表へ呼ばれることは、とてもうれしい。
でも、リーグ戦であげたのは、7ゴール。
これって、はずかしいです。
フォワードである以上、最低、2ケタゴールをあげないと…
数字以上に、ケルンで評価されるのは、2トップを形成するアントニー・モデストと抜群のコンビネーションを誇っているからでしょう。
モデストは15ゴールを記録したフランス人。
でも、フランス代表には選出されていない。
いかに、自分が恵まれているか、大迫はちゃんとわかっています。
大迫が不完全燃焼だったのは、ハリルホジッチ監督の戦術に原因が…。
仮に、大迫が1トップではなく、誰かと2トップを形成していれば、結果は違ったものになっていたかもしれません。
事実、試合前日、選手だけでミーティングを行い、常にハリルホジッチ監督が要求する、守って一本調子のカウンター攻撃だけはやめようと意見が一致したとか。
にもかかわらず、選手交代などを含めて、ハリルホジッチ監督は、それをできない布陣にしてしまったわけです。
さすがに、日本協会、田嶋会長も首をひねらざるをえなかった。
内容が良くない。スタッフや技術委員会で検討をしなければならない。
と憮然としていたそうです。
ハリルホジッチ監督は試合前、何度も、
この2カ月、イラクがどう攻めてくるか。守ってくるか。私は全部知っている。
と自信満々でした。
勝ちに行った試合で、引き分けたショックはかなり大きい。
1トップより、2トップを―。
オーストラリア戦こそ、大迫を存分に働かせてほしい。
8月31日は決戦です。
6月14日(水) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」