サッカー界のスーパースター、FCバルセロナのメッシが約1年半ぶりの来日を果たしました。今回は、バルセロナのメーンパートナー契約を結んだ、インターネット通販大手、楽天のスポンサー契約に関する記者会見とパーティー出席が目的でした。楽天は、4年総額約286億円で契約を結び、1年のオプションもある。すでに5年契約が既定路線と言われます。
スポーツ史上のスポンサード最高金額。昨シーズンまでメーンパートナーだったカタール航空の約51億円を20億円以上も上回ったそうです。しかし、楽天・三木谷浩史会長は、すでに「回収できている」と話します。日本はもとより、タレント軍団とのパートナーシップは、世界中を驚かせ、絶大な宣伝効果です。
メッシはプライベートジェットで12日に来日。観光などをするわけでもなく実質、1泊で帰途についたのは、チームが来季へ向けてトレーニングをスタートするからでした。
「やることは決まっている。すべて勝つことだ」
と会見ではサラリと答えていますが、これはいつもと同じパターン。表面上は、にこやかでも時折、不機嫌な表情をのぞかせました。そのたびに、同席したネイマールがまぁまぁとなだめて、しっかりとフォロー。相変わらずの気難しさを感じます。
チームは16-17シーズン、リーグ戦が2位。ヨーロッパ・チャンピオンズリーグで、ベスト8と期待を裏切っています。高齢化を指摘され、巻き返しを狙う来季も、不安がささやかれている。メッシは6月30日、09年から事実婚状態の、ロクソさんと結婚。2人の間には4歳と1歳のお子さんがいます。
一方で、5月24日にはスペインの最高裁判所から、有罪の判決を受けました。父のホルヘ氏とタックスヘイブン(租税回避地)にダミー会社を設立。07-09年に肖像権で得た収入、約5億円を脱税したとして、税務当局から告発され、懲役21カ月と罰金2億6,000万円の有罪判決を言い渡されています。ただし、スペインでは、2年以下の懲役刑は執行猶予が付く。収監される可能性は低いようです。
シーズン中は盛んに移籍報道が展開されたものの、バルセロナとは2021年まで5年間の契約延長をしています。また、脱税だ-と大騒ぎされても、メッシはバルセロナ近郊で、77室あるリゾートホテルを購入するなど、身ひとつで築いた、ケタ違いの財力は少しも揺るぎません。
羽田空港では一般のゲートではなく、プライベートジェット利用者専用ゲートから姿を見せました。10人のSPが周囲をガードする物々しさ。ちなみに、この専用ゲートの利用料金は、26万円だそうです。もっとも、メッシクラスのスーパーアスリートをイベントなどで単身招待するとそれだけで最低、1億円以上のギャラが必要。楽天の財源は潤沢だということです。
7月14日(金) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」