7/18(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ！』今日の聴きどころ！①
悪い人間はブラックリストに載せ、上がった動画をネットで叩く
6:31～ニュースやじうま総研ズバリ言わせて！：コメンテーター富坂聰(ジャーナリスト・拓殖大学教授)
中国人観光客らによる春節爆買。中国の春節向けの販売に力を入れる東京・秋葉原の電気店＝2016年2月7日、東京・秋葉原 写真提供：産経新聞社
マナー違反に関するパンフレットを作って配布
最近、中国人観光客のマナーが改善されてきました。国を挙げて変化しつつあるそうですが、何があったのでしょうか。ジャーナリストで拓殖大学教授の富坂聰さんに訊きます。
高嶋） 中国の変貌ぶりを聞いていると非常に急速で面白いのですが、インバウンドの象徴が「中国人はうるさい」と。何とかして欲しいと言っていたら、なんと中国人観光客のマナーが著しく向上しました。何がありましたか？
富坂） 並ばない、封を勝手に切る、トイレをめちゃめちゃに使う、唾を吐く、騒ぎ立てるなどいろいろありましたけど気にならなくなりましたよね。慣れたということもあるかもしれませんけど、実際に変わってきています。いろんな理由がありますが、まずはパンフレットを作りました。
高嶋） 国がパンフレットを作ったのですね。どんな内容ですか？
富坂） 日本に行ったら並びますよとか、横入りをしては駄目ですよとか、唾を吐いちゃいけませんよとか。旅行会社に行ったときや出入国のところで配られます。カラーの冊子なのでけっこうお金をかけているなと思いました。ただそれでも悪い人間が出てくるということで、2年前から見せしめ刑としてブラックリストに載せてネットに公開しています。最近では国内ですが数万円かかる鍾乳洞を蹴ってポキッと折った観光客の動画が出ていましたよ。
高嶋） 槍玉に挙げられると。
富坂） そういう制裁系もありますが、あとは実際に日本に来てみると「ああ良いな」と思いますのでね。それを実感として持って帰って「日本はこんなに良いよ」と。実はオーストラリア、ニュージーランド、ヨーロッパに行っても一定のマナーをみんな守っていますよね。そういうことを自分が体験するとずいぶん変わっていきますよ。
高嶋） 確かにそうかもしれませんね。
富坂） 中国人にとって、日本や日本人のイメージもすごくよくなりました。
漢民族上げて浄化キャンペーン
富坂） あとは外国からの評価をすごく気にするようになって、悪いことをした人間をネットで叩くようになった。こんな恥ずかしいことをやったのかと中国で叩かれるので、それも効果として効いています。さらに香港で反大陸中国人デモが起きたことも精神的にショックを受けたみたいでした。地下鉄で子供におしっこをさせた家族を撮った動画が上がったりとか、反中国デモのときはプラカードにうんこのマークを書いて「どこでもうんこする」という文字も入れてやったりしたので、傷ついたわけですよね。そういうことで評価を気にして変えていったところもあります。
高嶋） 漢民族上げて、浄化キャンペーンというか徹底的にやりましたよね。
富坂） 中国というのは変わり身が早いので、変わろうとしたときはすごく早いです。交通問題でも駐車違反とか飲酒運転とか良くなりました。歩行者優先はまだできていませんが、一部の変化が早いです。
