コインロッカーが見つからない!新サービスで旅行者を救う【ひでたけのやじうま好奇心】

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けさは、画期的な荷物預かりサービスをご紹介します。

最近は駅や街中で大きなスーツケースを持っている旅行客の方をよく見掛けますよね。
スーツケースがあると、お店に入るのも、遊ぶのも面倒なんですが、スーツケースが入るサイズのコインロッカーが見つからないという事があるかと思います。

そんな中、コインロッカーのかわりに、カフェやお店の空きスペースに荷物を預ける事が出来る「ecbo cloak(エクボクローク)」という新しいサービスが注目されています。

エクボクローク

ecbo cloak (エクボクローク)公式サイトより

ではどんなサービスなのか、渋谷の企業「エクボ株式会社」の社長、工藤慎一さんにお話を伺いました。1990年生まれ、今年で27歳の若い社長です。

工藤社長)コインロッカーかわりに、カフェや美容院などお店の空きスペースに荷物を預ける事が出来るサービスです。
料金は2タイプありまして、1日300円でバッグサイズのプランと、600円でスーツケースのサイズのプランがあります。(最大辺が45cm未満はバッグサイズ、45cm以上のものがスーツケースサイズ)
コインロッカーですと、知らない土地の中で探す事が当たり前だったんですが、スマートフォン上を取り出して、マップ上からどこにあるか確認できて、しかも予約できるのが特徴。

コインロッカーが見つからない!新サービスで旅行者を救う【ひでたけのやじうま好奇心】

工藤社長が、このビジネスを考えたきっかけになったのは、外国人観光客の声でした。
去年の8月に、工藤さんが外国人観光客に声をかけられて、スーツケースを入れるコインロッカーを一緒に探したんですが、40分経っても、見つからなかったそうなんです。
そこで調べてみたところ、渋谷にはコインロッカーが1400個しかなくて、そのうち、スーツケースが入るコインロッカーが90個しかない事が分かりました。

(エクボクローク

ecbo cloak (エクボクローク)公式サイトより

ただ、コインロッカーのビジネスにはお金も時間もかかる。
色々と考えた結果、カフェに荷物預かりが出来たら面白いんじゃないかというところで始まったという事なんです。

使い方は簡単で、まずスマートフォンなどで「エクボクローク」のHPを見つけて、荷物を預けたい場所を探します。
予約したらお店に行って、荷物を預けるだけ。
決済はエクボクロークのサイトで行われるのでお店ではお金のやりとりはなく、お店側の負担もあまりないそうです。

エクボクロークは今年の1月から始まったサービスで現在、利用可能なエリアは、東京・京都・大阪・福岡
今のところ、荷物を預ける事が出来る場所は250カ所あります。

どんなところで預ける事が出来るのか?
再び「エクボ株式会社」の社長、工藤慎一さんに伺いました。

工藤社長)カフェ、美容院、着物レンタル、ネイルサロン、ゲストハウス、レンタサイクル、展示場、神社。神社は荷物が預けられたらご利益がありそうという事で人気です。カラオケや漫画喫茶は24時間営業も多いので、好評ですね。

荷物を預けられる場所の条件は、安心安全で、利用者がプラスαの体験が出来る場所。
例えば、カフェなら荷物を預けた時や受け取る時に、休憩出来るというメリットもあります。

BOOK LAB TOKYO

BOOK LAB TOKYO公式サイトより

エクボクロークに登録しているお店側にもメリットがあるんです。
渋谷にあるコーヒースタンドを併設した書店「ブックラボトーキョー」は、お店の倉庫のような空きスペースで荷物を預かっていまして、外国人観光客が週に数名いらっしゃるそうです。
利用した外国人の方がインターネットなどで「ここに荷物を預けられるらしいよ!」と書き込みをされるそうで外国人観光客の認知が広がったと、お店の方はおっしゃっていました。

※渋谷の書店に荷物を預けて原宿や新宿まで繰り出して、夜、お酒を飲んだ後に荷物を取りに戻って来て、しめのコーヒーを飲んで帰る方が多いとか。
※外国人観光客から「洋書を置いて欲しい」というリクエストもあった。
※本屋さんにとっても、新しいお客さんが増える。

エクボクロークの荷物の預け場所は、トラブルを避ける為にエクボ株式会社のスタッフが事前にチェックをしています。
安心安全で、食べ物やタバコのニオイがつかないところなら、OK!!
ただ、個人の家やマンションはNGだそうです。

来年3月末までに1万店舗以上の登録を目指すそうで、野球場や映画館、ファミレスにお寺などでも荷物を預ける事が出来るようにしたいとおっしゃっていました。
現在はお店で荷物を預ける事がメインですが、今後は預けた荷物を空港やホテルなどに送る事が出来る配送も絡めたサービスを検討しているという事です。

エクボ株式会社の工藤社長は「コインロッカーを探す時代は2016年まで。これからはエクボクロークで預ける場所を検索する時代」と力強くおっしゃっていました。
暑い中、寒い中、雨の中、ロッカーを探す苦労から解放されます。

海外から日本に導入されるシェアリングサービスはよくありますが、エクボクロークは日本から始まったシェアリングサービス。
世界に広がる大きなビジネスになるのか、注目です。

以上、やじうま好奇心でした。

7月28日(金) 高嶋ひでたけのあさラジ!三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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