トランプ大統領~中国に対して制裁措置を定めた「通商法301条」の適用を検討【高嶋ひでたけのあさラジ!】

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8/3(木)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!④

伝家の宝刀「通商301条」とは何か
7:19~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター山本秀也(産経新聞論説委員)

トランプ大統領~中国に対して制裁措置を定めた「通商法301条」の適用を検討【高嶋ひでたけのあさラジ!】
北朝鮮問題以外では、特に重要な問題だった米中貿易問題

アメリカの複数のメディアは1日、トランプ大統領が中国に対し、不均衡な貿易相手国への制裁措置を定めた、通商法301条にもとづく調査の開始を検討していると伝えました。貿易面で強い姿勢を示すことで、北朝鮮に対する中国の影響力の行使を促す狙いもありそうです。

伝家の宝刀と言われる法律ですね。要するに、アメリカの国内法を元に不公正な貿易を行っている国に対して制裁関税を課すことが出来る、というものです。
これはいきなり発動するのではなく、まず調査に入ります。ということは、時代劇で言うと「刀の鯉口を切る」の一歩手前くらいですね。これ自体がメッセージになるので、威嚇効果は十分です。

高嶋)だけど、アメリカも中国との貿易が1番でそれでご飯を食べているところもある。これは、表から見るか裏から見るかの違いでね?

山本)貿易というのはそういうものです。ただ、赤字が半端ではないですから。
それに、トランプさんは「アメリカに入ってくる中国製品に45%の関税をかける」と選挙中に言っていましたよね。

高嶋)これは北朝鮮問題が無くても手を着けなければいけない。

山本)もう重大な問題だった。4月の米中首脳会談も北の問題以外はこれだけだったのです。米中貿易の問題。そこは中国もズルくて、「トランプというのはビジネス界出身の人間なので、取引の材料をぶら下げれば上手く行くだろう」と思い、結局「100日猶予」とか設定していろいろやったのですが、やはり綻びましたね。どうもトランプ政権の周りはあちこちで破れる音がするのですが、これも本音に立ち返りました。
しかも、USTR(アメリカ合衆国通商代表部)というのはアメリカ議会の力が大変強い組織ですから。ここが動き始めると、トランプさんが飛び跳ねるのとは違った意味合いで凄みが出てくる、というところはあると思います。


中国も対抗措置を打つと考えられる

高嶋)ということは、米中関係というのは貿易の不均衡から、新たな喧嘩状態というと語弊がありますが、日本も丁々発止があったではないですか。

山本)ありましたね、これも「WTO(世界貿易機関)ルールと比べてどうか」という問題もあるのですが、これは当然、中国も対抗措置をとってきますから、これはかなり大変なことになるかもしれませんね。

高嶋)中国の実感というのは、どうですか?

山本)正直言って、やはりやられたら困りますね。いまは経済自体が上手くないですから。

高嶋)打つ手はある?

山本)当然仕返し、対抗措置を考えますね。

高嶋ひでたけのあさラジ!
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