「不法移民保護措置DACA撤廃」トランプ大統領の狙いとは?

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9/8(金)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①

DACA撤廃、議会が代替案作成
6:32~ニュースやじうま総研!ズバリ言わせて!:コメンテーター宮家邦彦(元外交官・キャノングローバル戦略研究所研究主幹)

あくまで指示されている白人労働者層へのアピール

トランプ大統領は9月5日、オバマ前大統領が大統領令で立ち上げた不法移民の強制送還猶予措置、DACAを撤廃すると発表しました。多くの移民で成り立つアメリカでは、この暴論に非難が殺到しています。またもや世間を騒がせるトランプ大統領の今回の問題を、元外交官の宮家邦彦が解説します。

高嶋)オバマ大統領のときに、不法移民の若者を強制送還の対象外だということを決めたDACA大統領令。これをトランプ大統領が覆したというので。また大騒動になっています。

宮家)これは大統領令だからひっくり返せるのですが、これは大問題です。アメリカに入った時には親はイリーガル、不法かもしれませんが、子供ももちろん不法なのですが、それでは可哀想だと、人道的にこれを認めたわけです。でもそれは自主的にはやりどこだろと、おかしいじゃないという強い意見もあって、それを受けたトランプさんが白人労働者層の不満を抑えるためにリップサービスでやったわけです。
そしたら大騒ぎになったものだから、じゃあ議会の人達議会で決めたらどうですか、6ヶ月あるからその間に決めなさいという、無責任なことです。

高嶋)支持率が30%位に下がってしまって、支持者に受けることを何かせにゃいかんとこれに手を付けた。80万人の若者が強制送還の対象になるかもしれない。これ由々しき出来事ですよね。
マイクロソフトとかアップルとかいわゆるシリコンバレーに、そういう優秀な若者が結構入り込んでいるところが猛反対している。

宮家)優秀な人いますから。いなくなったら困る人達もいるのですよ。無茶苦茶な話なんだけどそれが白人層にはアピールできるってことです。


議会への引継ぎは火消しと責任転嫁

高嶋)結局議会はどのような対処をしますか。

宮家)議会はそれはやりたいけども、だって民主党は少数派ですからね。共和党の連中をオッケーするようなものでなければ、議会法律作れません。トランプはそれ分かった上でやっている。

高嶋)通りゃしない。ひっくり返されはしない。

宮家)そう。しかも政治的責任は議会に押し付ける。自分は良い子ちゃんになってリップサービスを続ける。

高嶋)だけどその日が来たら大変じゃないですか?

宮家)それやったら恐らく裁判所が例によって違憲だなんだって言い出すに決まっている。
何にもできないまま、うやむやになって終わってしまう可能性の方が高いかもしれない。それでもああやってトランプからすれば一言言わないと支持が繋ぎ止められなくなるほど追い込まれているのかもしれませんよ。

高嶋)移民の国ではあるけども、もう移民も手一杯みたいなことですかね。

宮家)だけどこうやってこのアメリカって国はできて来たんで。今更これダメだって言われても困るわけですよ。

高嶋)トランプさんの読みはそういうことである、ということです。

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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