中国共産党規定に「習近平思想」を盛り込むってどういうこと?
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9/19(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!④
19回党大会で党規約を改正が決定
7:17~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター富坂聰(ジャーナリスト・拓殖大学教授)
毛沢東、鄧小平に近い地位に
中国共産党は18日、政治局会議を開き、来月18日開幕の第19回党大会で党の規約を改正して重大な理論的観点と重大な戦略的思想を盛り込むことを決めました。習近平国家主席の指導理論や思想が党の規約に入ることが事実上確定しました。
イデオロギー政党の共産党は権威づけのため、理論というのを重視し、党の最高規則である党の規約に理論や思想が盛り込まれるということは指導者の地位を裏付けることを意味します。国営通信の新華社は具体的にどういう形で規約に盛り込まれるかは伝えておりません。この習近平という名前を付けた思想、そして理論というのが明記されるか。ここが注目されています。
高嶋)これは素朴に言って、富坂さん、習近平さんが毛沢東とか鄧小平とか、肩を並べるってことですか?
富坂)近い存在になるということですよね。ただ、毛沢東と鄧小平は必ずしも同列じゃないと思いますが。毛沢東という人は鉄砲担いで自分で、いろいろ言われますが、国作りに関わった人です。実際に鉄砲を撃って作った人と、そういう人とは一線画されると思います。だから3人並ぶ形になるということはすこし遠いことだと思います。
ただ江沢民、黄巾党と比べると習近平というのは一つ上だろうなと思います。高嶋)こういうのってなんですか、自分で暗に部下に言うのですか?
富坂)(笑)。これは発議する人がいて、議論されてということです。だから意をくんでやるっていう形になりますが、どちらかというと作家で言うと生きてる間に全集が出るか死んでから全集が出るかというような感じだと思います。
中国の権力争いだけでなく社会との繋がりも見る視野を高嶋)江沢民だとか黄巾党だとかその息のかかる人達を全部叩いて、横にどかして失脚させて。自分の息のかかった奴だけをどんどん上にあげてみたいなことを、平凡に見られてますけども。
富坂)そればかり見ていて、その結果何が分かったのかということは言われないじゃないですか。もう少し実態社会との政治の関係というのを絡めて見ないといけないと思います。
高嶋)だけどあれだけの叩き方しても安泰だということは、相当の権力者になったっていうことですよね。
富坂)その通りですね。
高嶋ひでたけのあさラジ!
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