小池知事『希望の党』立ち上げ~離党議員の事情とは?
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9/27(水)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①
希望の党は全国で候補者擁立
6:32~ ニュースやじうま総研ズバリ言わせて!:コメンテーター 鈴木哲夫(政治ジャーナリスト)
小池知事が『希望の党』代表に
家事と喧嘩は江戸の華というふさわしくない表現がありますが、もめればもめるほど見ているほうは楽しいです。しかし実際はわが身に降りかかってくる総選挙です。明日の暮らしや日本の未来はどうなるのか。政治ジャーナリストの鈴木哲夫さんにいろいろ伺います。
高嶋)小池百合子さんが『希望の党』を立ち上げました。
鈴木)今日も会見をやりますね。
高嶋)全国に候補者を擁立すると言っているわけですよね? ということは今日にも一次候補を発表すると先走っている新聞もありますが。着々と裏の方で動いてきたのですか?
鈴木)小池さん自身がということもありますけれども、これまでは若狭勝さんと細野豪志さんがやってきたわけで、特に細野さんと一緒に離党した人も民進党でたくさんいます。いろんなところで候補者たちに「一緒にやらないか?」と電話をかけて誘うことや、若狭さんは若狭さんで一対一の話をしてということをやってきました。その上で一番のポイントは小池さん自身が出てきたことです。私は共同代表の形で関わってくると予想していましたが、実際は共同代表以上でしたね。「私がやる。みんな黙ってついておいで」という思い切った代表としての出方ですからね。
高嶋)本当ですね。議員心理というのは、落選してしまったら用なしになるので、絶対にバッチをつけたいわけです。こういうような流れになると、いろんなところで浮足立って、大の大人が右往左往して大混乱状況になるのは見ていて滑稽ですらあります。
鈴木)勝つためにですよね。
高嶋)名前が出てきてすでに動き始めている以外にも、かなり揺れ動いている人もいるわけでしょう?
鈴木)心理的にはいると思います。ただ現実的に今から本当に選挙がどこの党、どこのバックがあればやれるのかという選択に入ってきます。時間がないので多少不満があっても「今の党で行くしかない」と現実的な選択になっていくのでしょう。離党している人たちをよく見ると、選挙でなかなか勝てない人たちが多いわけです。
高嶋)そのようですね。
鈴木)そこが有権者から透けて見える可能性があります。「理念ではないよね? 勝つためにそっちに行ったの?」と透けて見えるようになると、逆にマイナスになります。そこは諸刃の剣みたいなところはあると思います。
小池都知事は最初から国政を狙っていた
高嶋)都民ファーストの会は小池さんの『この指とまれ』でみんな結集し、追加公認を入れて55人になりました。今度は国政の希望の党でも募るということですが、「そんなことをやるなら私は都議会議員より国会議員のほうがよかったよ」と思っている人がけっこういるのではないでしょうか?
鈴木)僕は最初からずっと言っていますけど、小池さんが知事になった、はい次は議会、その次は国政というのはちゃんとしたステップだと思いますし、関わっている人たちはそこが見えていたから「まず都議に」という人たちです。だからその人たちが「えー、分からなかった」ということはないと思います。
したたかに国政をイメージしてある程度用意をしていたところがどうもあったのではないか、と考えた方がいいと思います。高嶋)都民ファーストのときは政治に関心の高い人が数千人も来たということで相当絞りました。今度は端から絞って2~300人になっているということで。
鈴木)実際の応募は千人くらいありました。そこから200くらいに絞っていました。ただそこから新人がどんどん出るというよりは、個人的な繋がりや裏のルートを持つ新人のほうが今回多い気がします。
高嶋ひでたけのあさラジ!
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