9/27（水）FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ！』今日の聴きどころ！②

勝負を仕掛けた安倍総理だったが
7：03～　ひでたけのニュースガツンと言わせて！：コメンテーター　鈴木哲夫(政治ジャーナリスト)

自民党役員会に臨む安倍晋三首相（中央）、高村正彦副総裁、二階俊博幹事長ら＝2017年9月26日午前、東京・永田町の自民党本部　写真提供：産経新聞社

希望の党代表に小池知事就任～安倍総理の目論見外れる

森友・加計問題隠しや北朝鮮問題がある中、あえて安倍総理は「今だから勝てる」と勝負を仕掛けました。しかし、新党『希望の党』の代表に小池知事が就任したことは予想外でした。詳しい流れを政治ジャーナリストの鈴木哲夫さんに伺います。

高嶋）安倍総理も左うちわの選挙とはいかなくなりましたね。

鈴木）「今だから勝てる」と勝負を仕掛けたけれども、森友・加計問題隠しではないのかとか、北朝鮮がこのタイミングでミサイルを撃ってくるかもしれないときに選挙をやっていていいのかなどという批判があり、諸刃の剣みたいなところがありました。しかし何よりも小池百合子さんの新党『希望の党』は予想外だったと。新党を作ることはわかっていたことですが、小池さんが先頭に立って「私も出馬します」というような勢いだとは思っていなかったでしょう。

高嶋）安倍さんは「政権選択選挙だからその半分以上の233議席を取れればいい」。でも本音はもっとたくさん取れるだろうと思っているはずです。その辺はどうでしょうか？

鈴木）小池さんの問題がいろいろとある前から、今選挙をやったら20議席から30議席くらいは減る可能性があると自民党の調査や分析でわかっていました。警戒感も含めて安倍さんの中でもそれくらいの厳しい差はあると思います。

高嶋）2、30議席が減ると予想が出たときから、希望の党のことは頭にあったのですか？

鈴木）こんなに大事になるかは別としてある程度はありました。もちろん自公で過半数は絶対取れますし、憲法改正のための3分の2も日本維新の会など全部含めるとギリギリいけるかと。小池さんの新党も基本的には憲法改正に賛成と最初は言われていました。こんな皮算用だったと思います。

高嶋）それがだいぶ景色が変わったと。

鈴木）ただ希望の党の政党としての理念や政策がどうなのかはまだ何も見えていません。

高嶋）今日、綱領発表で。

鈴木）小池さんが発表した5項目くらいですよね。これから評価されるわけですが、ここ何日か見てもみごとに電波ジャックをして期待感が膨らんできている。そうすると選挙でもそれなりの票を取るかもしれない。議席が増える可能性が非常に大きいです。

安倍総理、小池都知事のメディア戦略にしてやられる

高嶋）安倍さんが冒頭解散して選挙をやると表明してから28日までの間に、小池さんが希望の党を立ち上げて「リセットして私が代表になる」というやり方をしました。安倍さんもだいぶ心穏やかにならざるところがありますよね。

鈴木）それを象徴するのは25日の夜のテレビニュースですよ。本当なら安倍さんは全部のテレビ局に生出演をして会見して、あの日の夜をジャックするはずだった。ところが全ての中継に小池さんがセットで出てきてしまった。次の日の新聞を見てもそうですよね。小池さんはメディアを知り尽くしています。メディア側は私を含めて振り回されて劇場に乗っかってしまっている。そんなしたたかさを痛感させられます。

高嶋ひでたけのあさラジ！
FM93AM1242ニッポン放送 月～金 6:00～8:00