10/10（火）FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ！』今日の聴きどころ！①

襲われている場面がSNSにあがっている！
6：32～　ニュースやじうま総研ズバリ言わせて！：コメンテーター　富坂聰(ジャーナリスト、拓殖大学教授)

宁波雅戈尔动物园【官网】ホームページより

中国の観光地で起きている入場料の問題

国慶節の休暇で、中国では7億1千人が出掛けました。そのうち海外旅行は600万人です。国連の調べによると観光客の多いスポットの世界4位が中国で6,000万人となります。観光大国の中国では今何が起きているのでしょうか。中国に詳しい富坂聰さんに伺います。

高嶋）中国の観光というと何が人気ですか？

富坂）定番から新しいものがありますが、北京でいえば万里の長城や明の十三陵から故宮（紫禁城）などいっぱいあります。日本人が好きなのは四川省の九塞溝や水墨画の桂林の世界です。最近では武陵源、映画『アバター』の発想の原点だといわれ、浮いているように見える石の奇観があって人気があります。しかし国内の移動が大変ですね。

高嶋）万里の長城は100元（約1,700円）の入場料を取るそうで。私も何十年か前に行きましたけど、昔は勝手に登ってくださいという感じでいたね。

富坂）今は整備されまして日によっては近くまで車で行けず、シャトルバスに乗り換えなければいけないなど面倒でお金もけっこうかかります。実は入場料を巡ってこの1年くらいで問題が起きています。中国ではサファリパークが人気ですが、裏から入ろうとする事件がありました。

高嶋）広いですからね、サファリパークは。

富坂）5,000円、6,000円とかなりいい値段なので、家族や親せきなどの団体で入ろうとすると何万円にもなります。少し節約したいということで女性と子供だけを正規に入れて、男たちは地元のガイドの人にお駄賃をあげて裏から入ろうとした。しかし入ってみたらそこに虎がいて襲われたというのが大きなニュースになっていました。

高嶋）どうなりましたか？

富坂）亡くなってしましました。

高嶋）え、襲われたのですか？

富坂）みんなが見ている前で襲われて亡くなってしまいました。動画も公開されています。

高嶋）食われるところがSNSに上がっているのですか！？　すごい話だな。

富坂）サファリパークで人間が襲われることが2、3件続いてしまったので、社会問題にもなりました。

高嶋）全部虎ですか？

富坂）熊もありましたね。

日本人が中国に行かないのはPM2.5 が原因

富坂）600万人の海外旅行で我々は爆買いのことを見ますけど、国内旅行ではいろんな人が行きます。全体的に見ると所得の上積みはすごいですけど、平均するとまだまだで。中国はよく自分たちが発展途上国だという言い方をしますが、全体的に上がっているわけではないのでこういう問題も観光シーズンに起きていたりしますね。

高嶋）今の騒ぎがショック過ぎて、何て言っていいのやらと。

富坂）観光客も出しますけど観光大国でもあります。日本人が行かなくなってしまったのはPM2.5が大きいみたいですね。わざわざ休日に空気の悪いところに行きたくないというところがあるみたいで。日本人の中から中国に観光にいくということがすっかりなくなってしまいましたが、それでも観光資源という意味なら相当にありますよね。

高嶋）西安の兵馬俑とか有名なところはたくさんありますね。しかし、サファリパークで虎に食べられてしまうところがSNSで見られるとはすごい国ですね。びっくりします。

高嶋ひでたけのあさラジ！
FM93AM1242ニッポン放送 月～金 6:00～8:00