コスプレも常識?中国の現代ロック事情
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8/25(金)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①
音楽事情から見られる中国の変化
6:31~ニュースやじうま総研!ズバリ言わせて!:コメンテーター宮家邦彦(元外交官・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹)
息子のバンドの追っかけで触れた、中国の現代ロック事情
中国のロックコンサートと言えば、10数年前は多くの警官が囲む、規制の厳しい場であったと言います。しかし今は、日本の様子とそれほど変わらない文化の有り様であるそう。
息子のバンドのおっかけのため、最近上海に訪れた宮家邦彦が語ります。高嶋)先週の金曜から3日間、上海にお出掛けになっていたということですが。
宮家)恥ずかしながらいい年して息子のバンドの追っかけをしてきました。
息子は音楽家なんです。作曲するのですがサブカルチャーのコミケなどでCD売ってますが、けっこう売れるんですね。それで彼のバンドのファンの方が上海にいて、その人たちが主催するイベントに彼らが招待されて演奏するというので。高嶋)どういう形態の音楽ですか?
宮家)普通のロックです。昔はロックって言えばね、2002年にちょうど僕が北京の大使館で広報文化を担当していた時は、日中国交正常化30周年ですから、GLAYとか浜崎あゆみ、GACKTとかみんな来てくれた。でもあの頃はロックコンサートやるというと通路に全部中国の警察官が並ぶの(笑)。
高嶋)ありましたね(笑)。
宮家)「イエーイ」とか言って立ち上がろうとすると「コラーッ」とか怒られて、誰も立ち上がれない(笑)。全然ロックコンサートにならなかった時代ですよ。当時の中国はすごく厳しかった。
高嶋)もう今は昔みたいな感じはないのですか? ワーっと盛り上がって。
宮家)今は昔。今はもう警備員がほとんどいない。日本と全く同じ。
高嶋)やっぱり徐々に徐々に中国も変わっているのですね。
宮家)今回、驚いたのはコスプレのおにいちゃんおねえちゃんが、いっぱいいるのですよ。目が大きくて。それが何十人もいる。日本人かなと思って聞いてみると中国人でね。しかも可愛い女の子がいるなあと思ったら中国の男の子だったりね。いやあ、日本と変わんない。びっくりしました。
ここ10年で中国で急速に広がった日本のサブカルチャー高嶋)上海は特別ですけどね。
宮家)すごいですね。僕が15年前に日中の若者が共感し合えるようにロックとか、サブカルチャーなどを広めようと頑張りましたが、もうどんどん広がってる。ありがたいです。
高嶋)川の行き来する観光でジャズやってましたね上海でも、何十年も前に。
宮家)昔はね。あの頃は世界で最先端だったですからね。
でも文革があって断絶があって、その後ですよ。改革開放の後で出てきた。2002年のときはロックは知識だったんです。だけど今の若い子にとってロックは子守歌なんです。そこが一番変わったと感じました。良い意味でね。
高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00