7/25(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①
高級感があり、綺麗なところが人気
6:31~ニュースやじうま総研ズバリ言わせて!:コメンテーター富坂聰(ジャーナリスト・拓殖大学教授)
中国人富裕層の旅行先ブーム、香港・韓国からシンガポールへ中国人の富裕層といえば爆買いのイメージでしたが、今は思い出作りにお金を使っています。とくに今年はシンガポールが熱いようです。一体何が起きているのでしょうか。今朝のコメンテーターはジャーナリストで拓殖大学教授の富坂聰さんです。
高嶋) 相変わらず中国のお金持ちは世界旅行がブームのようで。ちょっとおかしなことに気がつきまして、日本に来るのが一番好きだと思っていたら年々行きたい国が変わっているようですね。
富坂) 3、4年前は香港、韓国が鉄板でした。ところがそこの2つと中国の仲が悪くなってしまって。香港では観光客のマナーが悪く、不動産の買い占めなどもあり「大陸の観光客は帰れ」とデモをしました。
高嶋) 迷惑以外何者でもないと。
富坂) 最近だと香港独立運動もあって、政治的にもう行きたくなくなってしまった。韓国はTHAADの問題がある前に、ものすごく力を入れていた女性の美容整形やエステでトラブルがけっこうあったみたいで。良い解決にならなかったケースが多かったようです。
爆買いから思い出作りに意識が変化高嶋) 今はどの国が人気ですか?
富坂) シンガポールですね。昨年はバンコクとかマレーシアなどのリゾート系がブームでした。これは爆買い終わりの象徴で、爆買いよりも思い出作りをしようという中国の観光客の意識が変わったからですね。
高嶋) 去年はリゾートだと言い出したと。
富坂) モルディブとかもすごいですよ。あとはシンガポールの有名なマリーナ・ベイ・サンズの屋上プールも中国人だらけで。
高嶋) 日本で爆買いをしている人は田舎者だと。
富坂) そうですね。爆買いは1、2年でブームが去りました。
シンガポールは戦略的に中国人旅行客を取り込もうとしている高嶋) なぜシンガポールなのですか?
富坂) コンパクトで香港を思わせ、高級感があって綺麗ですよね。
高嶋) ちょっと心配なのが、唾を吐いたり、噛んでいたガムを吐き出したり、たばこを投げ捨てたりするとシンガポールは大変ですよね?
富坂) 大変です。すごく気をつけていると思います。
高嶋) 先週の放送でもありましたがマナー教育を徹底していて、シンガポールに行っても大きな事件は起きていないのですね?
富坂) 大丈夫です。あとは最近のシンガポールでは財産を預かってくれます。大きな美術品を持っている人は倉庫を借りるというわけで。シンガポールはなかなかしたたかなので、そういう人たちを狙うために預かりビジネスをやっています。中国人も大きな財産を持っているといろいろ心配ですから。
高嶋) 魚心あれば水心。国の単純な評価だけで拒否をしないと。
富坂) 戦略的に取り込もうということですね。
高嶋) お金持ちは相当シンガポールに行っていますね。
富坂) そうですね。子供の教育も富裕層が好きなような感じに切り替えて取り込んでいますから。国を挙げてやっています。だからシンガポールの大学のランキングも高いです。
高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00