ソフトバンク・柳田 満場一致で決まった1番スタメン起用
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2連敗から3連勝。1勝のアドバンテージを含め、クライマックス・シリーズ ファイナル・ステージを4勝2敗としたソフトバンクが日本シリーズ進出を決めました。内川に続いて、昨日は柳田が復帰。ベストメンバーとなれば地力が違います。
「(試合へ)出ることが、福岡のファンの方も一番燃える」
と工藤監督が決断。9月20日の日本ハム戦で右脇腹を痛め、全治3週間の診断でした。ところが、22日にチームへ合流すると、1番センターで即スタメン起用。スタメンが発表された時、スタンドからどよめきが起こったのも無理はないでしょう。
セオリー通りならば、ここで復帰よりも、日本シリーズまで様子を見るということになります。首脳陣も頭を悩ませたことでしょう。しかし、最終的な結論は、
「今季の94勝は、柳田がいればこその94勝」。
戦列を離れるまで、3冠王も噂されるほどでした。
「松中さんの聖域を、犯すことはできません」
と話していたのは、チームの先輩だった松中が平成で唯一の3冠王だから。このあたりの気配りもうまい。だから、好かれる。
日本一打球を飛ばす天才ですが、時としてブレーキにもなる。柳田をのせられるか否かは試合のキーとなります。この日、柳田をノリノリにさせたのは、試合前の大歓声。相乗効果で、他の選手も引っ張られ、自慢の投手陣で完封リレー。柳田は1回に内野安打で出塁し、先制のホームを踏み、2安打1打点の活躍でした。
おそらく、この内容に一番驚いたのは柳田自身ではないでしょうか。20日のフリー打撃では、49スイングでさく越えが6本でした。普段なら、半分以上はオーバーフェンスしています。でも、「90パーセント、バットが振れている」との判断で、ゴーサインが出ました。ただし、打順については、プレッシャーのかからない、6、7、8番あたりがベストでしょう。しかし、首脳陣は満場一致で、1番としました。確かに、柳田には下位打線は似合わない。
下位の打順ではファンも納得しないはずです。2年連続でオールスターの人気投票で、50万票以上を集めるのは、ダテではありません。
「もし、打てなくても、誰かが打ってくれると思った。おもしろかった。プレッシャーはない。オールスターのホームラン競争の方が、何倍も緊張する」
と話していました。
セ・リーグは広島とDeNAのつばぜり合いが未だ続いています。日本シリーズはどちらが来て、どのような展開になるのでしょうか。
10月23日(月) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」