トランプ大統領のアジア歴訪「安全保障」の大きな節目

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10/26(木)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①

11月5日~14日までの長期歴訪となる
6:31~ニュースやじうま総研!ズバリ言わせて!:コメンテーター山本秀也(産経新聞論説委員)

霞ヶ関カンツリー

霞ヶ関カンツリー倶楽部HPより

今回のゴルフはフロリダで接待されたことへのお返し

11月5日に、トランプ大統領がアジア歴訪の一環として、日本を訪れます。日本だけでなく、東アジアに様々な影響を与えるであろうこの歴訪について、産経新聞論説委員の山本秀也さんが詳しく掘り下げます。

高嶋)トランプさんがいよいよ来日しますね。昨日、松山英樹さんがトーナメント前の記者会見でそれを聞かれ、いろいろ答えていました。いきなりゴルフ場に行くのでしょうか?

山本)たしか、大統領専用機で日本に到着して、そのままゴルフ場へ行ってしまうとか。

高嶋)では、安倍さんは霞ヶ関カンツリーで待っているということですかね?

山本)迎えにいく、というよりはゴルフ場のクラブハウスで……何だか、接待ゴルフの雰囲気がありますね。

高嶋)大接待でしょう。フロリダで、散々、接待を受けましたから。

山本)ええ。マー・ア・ラゴでやっていますから、そのお返しということですね。

トランプ

ドナルド・トランプ米国大統領 2017年10月24日、ワシントンDCのホワイトハウスの執務室にて/ AFP PHOTO / SAUL LOEB 写真提供:時事通信

「安全保障」が歴訪の大きなテーマ

高嶋)トランプ大統領は長い旅になっていまね。5日が日本で、14日が東アジア首脳会議をフィリピンにて。その間に、日本、韓国、中国、ベトナム、フィリピンを歴訪ということです。

山本)これは異例ですね。それくらい、現在のアジア問題が大きくなってきているということです。まあ、中東の方で、ラッカがIS(イスラム国)から奪還されたので、目がもう1回アジアの方へ戻ってきているということです。当然、北朝鮮問題が中心ということになるのですが、ここで大統領の歴訪前に、航空母艦3隻が、第7艦隊の管轄内に入った。空母3隻を引き連れて、というのは、何だかすごいですが……

高嶋)噂によると、日本の「いずも型護衛艦」を見るとか、見ないとか。

山本)そういう報道がありましたね。いずれにしても、「安全保障」というのが、歴訪の大変に大きなテーマになっている。この歴訪中に何かは、おそらく無いと思うのですが、この後どういう展開になるのか、節目の歴訪と言えると思います。

アジア政策についてはティラーソン氏の意見が機軸

高嶋)北朝鮮についてですが、たとえば、戦があるのかどうかとか、そういう極めて微妙な、突っ込んだ話はするのでしょうか?

山本)トランプさんの口の方からは、「最後のコレだ!」みたいなのがやたらと出てくるようになりましたから、当然それは話に出るでしょう。ただ、その一方で、ティラーソン国務長官はワシントンでの講演で、もっと広い、アジア政策について包括的に話していますから、いずれにしてもこの歴訪と首脳会談は、大事な局面ですね。

高嶋)ティラーソンさんも辞任するとか、不仲説とか、「知能指数が~」とか……

山本)とても、ああいう高官の口から出る話ではないと思うのですが、ただ、先般、ティラーソンさんが今月半ばにワシントンのCSIS(戦略国際問題研究所)の講演では、アジア政策として非常にまとまったものをやっていました。これが機軸になっていくのでは、と思います。しかし、トランプさんという人が暴発を繰り返すので、堅い戦略部分がどう繋がっていくのかは、何とも分からないですね。

高嶋)かなり強引なことを言われたりしたとき、安倍さんの対応も、どう返事するのか、極めて大切なことですね。

山本)日本としてやれること、付き合えないことははっきりしておられると思うのですけどね。それをベースにした話し合いだと思います。

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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