香港人が“中国国歌”にブーイングすると罰せられる?

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11/14(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①

中国国家に対する侮辱行為を罰する“国歌法”が香港でも適用
6:31~ ニュースやじうま総研ズバリ言わせて!:コメンテーター 富坂聰(ジャーナリスト・拓殖大学教授)

国歌法が香港でも適用~どうすれば侮辱となるのか?

10月1日に中国本土では国歌法が施行されましたが、香港でも適用される予定です。国歌を侮辱したら厳罰となるようですが、その基準はどんなものでしょうか。ジャーナリストで拓殖大学教授の富坂聰さんに伺います。

高嶋)中国では国歌法という法律があり、国歌を侮辱したら厳重な処罰が課されます。香港でも適用されていたのですか、これからされるのですか?

富坂)これから適用されます。最近の香港では新任した男女2人の立法院の議員が国歌を侮辱したということで、国内で大きな問題になりました。それを受けての話ではないかなと思います。

高嶋)香港のサッカーチームのサポーターとかが背中を向けて国歌拒否みたいなことに対しても怒ったのかなと思いましたが。

富坂)もちろんそれもあります。あれだけの人数になると対処のしようがないですよね。

高嶋)厳罰とはどんなものですか?

富坂)首謀者とか一部の人を後付けで捕まえるための口実だと思います。中国はこういう場合に捕まえようと思ったら無数に法律がありますので。象徴的な意味でやっているのだろうと思います。

高嶋)国歌だけではなくて国旗に対する態度というのも、中国共産党に対する反逆に等しいと考えるのでしょうね。

富坂)ただ香港は非常に複雑なところなのです。例えば尖閣諸島に上陸した活動家というのは普段から中国の国旗に火をつけている人たちですから。彼らは香港の人が喜べばいろんなことをやります。中国が裁量を持って捕まえられるように、また新しいツールを持ったという感じですかね。今回は国歌ということで難しいと思います。どういう歌い方をしたら侮辱になるのか。

高嶋)替え歌にしているそうですね?

富坂)替え歌といっても、楽しい音楽に乗せるようにラップ調に歌ったら侮辱になるのかというと、微妙なところですね。裁量でこれが侮辱だとなったら侮辱になってしまうので厄介だと思います。

高嶋)国旗というとアメリカがすぐにイメージされます。メジャーリーグの試合の前にみんな右手を心臓の前に当てて敬意を表していますが、あれを見ていて嫌な気はしませんよね。それから日本の大相撲ではモンゴルの横綱が優勝すると小さく口を動かして君が代を歌っている姿が見られますが、これはこれで嬉しいものですよね。

富坂)取り締まりの対象になってくると嫌な感じがしますね。

高嶋)中国の学校の教育では国旗に敬意を表するとかはありますか?

富坂)そういうものはずっとあります。国内法で国旗に対する侮辱罪はありますが、今回は国歌ということでどんな基準で侮辱と認定されるのかがちょっとわかりませんね。

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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