スマホ決裁の進む中国~驚きのIT最新事情
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10/24(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①
スマホ決裁から派生する新たなビジネスが急増
6:32~ ニュースやじうま総研ズバリ言わせて!:コメンテーター 富坂聰(ジャーナリスト、拓殖大学教授)
スマホがあれば、町にある全ての物がショーウィンドーになる
現在の中国のGDPは日本を遥かに超えて1,370兆円。スマホ決済の技術が急速に普及し、若者たちは新たなアイデアでブームを作ろうと起業します。スマホ決裁の次にはどんなものが出てくるのでしょうか。ジャーナリストで拓殖大学教授の富坂聰さんに伺います。
高嶋)中国にGDPを抜かれてから久しくなりますが、すごい勢いで増えているようですね。今いくらですか?
富坂)1,370兆円くらいですかね。ちょっとびっくりですよね。
高嶋)もう日本の倍以上ではないですか。昔、中国は本当に貧しかった。いつもそう思って見ていましたから。上ってくるプロセスでいい加減なものを作って、事故があれば土を掘って埋めていた。今度はリニアを2020年にと言っています。昔だったら「何また絵空事を言っているんだか」と思ったところですが現実感が全然違いますね。今は北京で現金を使う人がほとんどいなくなったと仰っていましたよね?
富坂)先月上海に行って今月は北京に行ってきましたが、その現象は顕著になってきています。スマホ決済が定着してくると、その次の新しいアイデアが生まれてくる。一発当てたい若者が一生懸命起業するわけです。
高嶋)スマホ決済の次に生まれてくるものがすごいと。例えばどんなものですか?
富坂)スマホで高速鉄道の座席番号を入れて予約しておくと、移動中にあったかいご飯を持って来てくれたりします。
高嶋)例えば私が今日新幹線に乗るとして、時間と座席番号を入力して注文すると、そこに料理が届くということですか?
富坂)そういうサービスが一部ではあります。東京駅で買わなくても、あったかいご飯を名古屋くらいでいただいて広島まで行くことができます。
高嶋)ちょっと風情はなくなりますけどね。
富坂)後は喫茶店でコーヒーを飲んでいるときに、コーヒーカップの写真を撮るとそのコーヒーカップが売っているサイトまで飛ぶことができます。頼めば翌日には届きます。車も走っている姿を写真で撮ればその車のサイトに行く。歩いていれば目に入る物すべてがショーウィンドーになります。お店に行くということがなくなってしまいますので、生活スタイルが変わりますよね。他にも公園のベンチでランチを食べたかったら、地図を送ればそこまでお弁当を届けてくれたりします。
高嶋)中国ではそれが日進月歩なのですね。
中国の徹底すぎる監視カメラによる弊害も
高嶋)もう一方で天網というのがあるではないですか。いたるところに監視カメラがあって、1人1人の顔を全て認識する。捕まえなければいけない犯罪者の顔にすぐ反応して警察に知らせる。すごいけどちょっと怖いというところがありますよね。
富坂)シリコンバレーの人たちが、中国がやっていることは人権に問題があると文句をつけたくらい精度が高いです。だからサングラスにマスクしていても、サッと出てきてしまいます。ある番組で天網の特集をやっていたくらいです。
高嶋)ここまでやられるとさすがにツライですね。
富坂)歩行者も交通違反で罰金を取られますが、道路を渡り切る前に4枚くらい写真を取られて個人を特定され、家に帰ると警察がやって来ます。大変ですよ。だから便利さと発展と個人情報の悩みにちょっと入っていますね。
高嶋)中国はそこまで来ていると。
高嶋ひでたけのあさラジ!
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